「最も劇的なものとして語り継がれる」西郷真央のメジャー初Vに賛辞止まず 米メディアも激賞「安定感と粘り強さで勝ち取った」
2025年4月29日(火)5時40分 ココカラネクスト

西郷は大会の優勝者恒例の池へのダイブを行った(C)Getty Images
米女子ゴルフのメジャー初戦・シェブロン選手権は現地時間4月27日(日本時間28日)、米国テキサス州のカールトンウッズ・クラブ(6911ヤード、パー72)で最終日が行われ、首位から出た西郷真央(島津製作所)が5選手によるプレーオフを1ホール目で制し、米ツアー初優勝を飾った。
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日本女子5人目(6度目)のメジャー制覇は、最後まで繰り広げられた激戦を勝ち抜いた23歳により、成し遂げられている。
通算7アンダーで5人が並び突入したプレーオフ。キム・ヒョージュ(韓国)、アリヤ・ジュタヌガーン(タイ)、イン・ルオニン(中国)、リンディ・ダンカン(米国)とともに西郷も、18番でのパー5で始まったプレーオフ1ホール目に挑んだ。
3打目のアプローチで西郷がきっちり寄せると、そこから他の4選手のバーディーパットが何れも外れるという思わぬ展開に。最後に残った西郷はパットを見事に沈め、優勝を決めた。緊張感に包まれた戦いを制した西郷は、ウイニングパットを決めた瞬間、小さく右こぶしを握り、その直後に満面の笑みや涙も浮かべ、喜びを表現していた。
メジャー初Vを果たした西郷の快挙は、海外でも大きく報じられている。米国『Golf Digest』では、「今後どれだけ多くのトーナメントで勝ったとしても、マオ・サイゴウにとって最初の勝利は、間違いなく最も劇的なものとして語り継がれるだろう」と綴っており、「LPGAメジャー史上最多となる5人がプレーオフに進出するという、極めて波乱含みの展開となった」として、激戦の末での栄冠だったと強調している。
また同メディアは、「最終的に勝ち残ったのはサイゴウだった。5人の中でバーディを奪ったのは彼女だけだった。安定感と粘り強さで勝ち取った優勝であり、800万ドルの賞金総額から120万ドル(約1億8000万円)を手にした」と振り返り、勝者への賛辞を並べた。
最後まで集中力を切らさなかった西郷のパフォーマンスにより、シェブロン選手権では初めて日本人の名が覇者として刻まれることとなった。そして西郷自身のキャリアにおいても、この勝利が今後のさらなる飛躍へとつながる、大きなターニングポイントとなることも間違いないだろう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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