阪神・梅野 門別の進化を明かす フォークの割合が増え「直球が生かせている」 伊原は「度胸がある」

2025年4月29日(火)5時15分 スポーツニッポン

 阪神の梅野隆太郎捕手(33)が28日、本紙にコラム「梅ちゃん隆儀」を寄せ、開幕からの1カ月を振り返った。主に7番を打つ打撃での意識や、今月6日の巨人戦でバッテリーを組みプロ初勝利も挙げた高卒3年目の門別啓人投手(20)の進化を明かし、若手投手をけん引していくことを宣言。同期入団の岩貞祐太投手、岩崎優投手(ともに33)とも力を合わせ、優勝へ向けて突き進む。

 

 開幕から1カ月がたちました。自分自身はキャンプから良かった肩の状態も維持できていますし、打撃の感覚も悪くありません。

 今は7番を打つことが多く、前を打つ(前川)右京の調子が凄く良いので走者がいたり、得点圏の場面でどんな作戦が出るのか想定をしながら打席に立つことが多くなっています。その中で最低限の仕事をしていくことで打線もつながって、仮に得点が入らなくても、9番まで回しておけば次の回に1番から始まる状況をつくることもできます。捕手目線で言えば、9番から始まるか、1番から始まるかは全然違います。

 今年は開幕から門別とバッテリーを組んでいます。今月6日の巨人戦は6回途中まで無失点でプロ初勝利。昨年5月3日の対戦で6失点していた巨人に同じバッテリー、同じ球場(東京ドーム)でやり返すことができて個人的には凄くうれしかったです。昨年の対戦で直球をはじき返されて、2人で話したのは相手にどう意識させて直球を生かしていくのか。その意味では、今年はフォークを投げるようになって、相手の反応を見ながら直球が生かせていると感じています。昨年までは直球とスライダーがほとんどだったところに新しくフォークが加わって、縦と横の変化、緩急といろんなコンビネーションを駆使できるようになりました。

 これからは打者との対戦を重ねていく中で、門別が打者から感じることも出てくるだろうし、そこで“これでいける”となれば、意図を持って投げられる。バッテリーとしてそこまでの意思疎通ができるようになりたいと思いますし、お互いに失敗はしても同じ失敗だけはしないように一人、一人の打者に向かっていきたい。才木がそうだったように一つ一つ経験を積んでステップアップしていく中で、自分も捕手としてアシストしていければと考えています。

 門別だけじゃなく工藤、伊原にしても、若い投手は凄く度胸があるなと感じます。淡々と表情を変えずに投げていて感心することが多いです。“ここはきついかな”というところでも思い切って腕を振って投げてくれます。年齢も離れていますが、自分から“何かない?”と聞いて風通しは良くするように意識はしています。今は堂々と腕を振って投げてきてほしいです。いろんな経験をしていって、壁にぶつかった時に引っ張ってあげられるようにできれば良いなと考えています。

 サダ(岩貞)も昇格してきて、ザキ(岩崎)も含めて自分たち同世代のメンバーがチーム全体を見ていきながら良い方向に進めていきたいです。優勝を目指して力を合わせて戦っていきます。(阪神タイガース捕手)

スポーツニッポン

「進化」をもっと詳しく

「進化」のニュース

「進化」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ