日本ハムの「8回の男」池田 節目の50ホールドへあと1も“通過点”強調「あと350くらい頑張る」
2025年4月29日(火)6時0分 スポーツニッポン
日本ハムの池田隆英投手(30)が、節目の50ホールド達成を狙う。チームは28日、29日からのソフトバンク3連戦(みずほペイペイドーム)に向けて空路で福岡入り。プロ9年目で通算50ホールドまで残り1と迫り、早期の到達へ意欲を示した。昨季は右肘痛で開幕2軍と出遅れるも、今季は開幕からリリーバーの一角としてフル回転。信頼を積み重ね、「8回の男」を絶対的なものとする。
本格的なリリーフに転向して3年目。池田が地道に積み上げてきたホールド数は、ようやく「49」に到達した。残り1と迫る節目の数字に向け、右腕はこれまでを振り返りながら冷静に口にした。
「いろいろありましたね。先発をやったりリリーフをやったり。でもそういう経験が、そうさせてくれている感じがある。早くクリアしたいですね」
創価大を経て16年ドラフト2位で楽天入団。2年目の18年5月25日のソフトバンク戦でプロ初ホールドを記録するも、楽天時代は常に先発を目指していた。21年開幕前にトレードで日本ハムへ移籍。本格的に活躍の場を中継ぎへ移したのは、23年途中からだった。遠回りもしたが、先発の経験が「今に生かせている、生かせてもらっている感じがある」と、振り返る。
昨季は右肘痛で開幕2軍と出遅れたが、今季は開幕からリリーバーの一角としてフル回転。12日の西武戦こそ敗戦投手となったが、ここまで9試合に登板して4ホールドをマークする。「ケガが怖いので、そればっかり意識してしまって出力が出ない時もあったが、ちょっとずつ(状態は)上がっているかなと思います」と、手応えを口にした。
チームには前人未到の400ホールドを達成し、今もなお記録の更新を続ける宮西がいる。「まだ、宮西さんに比べたら8分の1。あと350くらい頑張ります」と、池田は笑う。まずは「8回の男」を絶対的なものとし、節目の記録を“通過”する。(清藤 駿太)