奄美大島の子どもたちに森保監督が講演…島民の「本物と触れる機会を」の願い、3年越しに実現
2025年4月29日(火)14時40分 読売新聞
サッカー日本代表の森保一監督が27日、鹿児島県奄美市を訪れ、「奄美大島の未来を担う子どもたちへ」と題して講演した。会場の太陽が丘総合体育館には、子どもたちや住民ら約1000人が訪れ、熱心に耳を傾けた。
講演は、リゾートホテルを経営する肥後勝代社長が「島の子どもたちに本物と触れ合う機会を持たせたい」と共通の知人を介して依頼し、3年越しに実現した。
森保監督は講演で、子どもの頃や選手時代を振り返り、「目の前の成功や失敗よりも、自分のベストを出せたかをいつも自分に問いかけた。これだけは誰にも負けないという武器を磨くことが大事」などとアドバイス。
激戦が続くワールドカップ予選にも触れ、「将来はここ(日本代表)にいると思いながら試合を見てほしい。日本サッカーチームの一員として、選手と一緒に試合に挑んで」と呼びかけた。
講演で森保監督に花束を贈呈した市立朝日中3年生(14)は、「監督はテレビで見るよりも優しい感じがした。サッカーを楽しむ、失敗を恐れないという言葉を忘れずに努力を続けたい」と話していた。