大津で珠算上達を祈願する「そろばん祭り」…感謝の思い込め焚き上げ、「腕比べ」も
2025年4月30日(水)8時45分 読売新聞
古くなったそろばんを焚き上げる福家長吏(左)ら(29日、大津市で)
古くなったそろばんを供養し、子どもたちの珠算上達を祈願する恒例の「大津そろばん祭り」が29日、大津市の三井寺(園城寺)で開かれた。
江戸初期に大津市内に住んでいた片岡庄兵衛が、中国製のそろばんを日本人に合うような形状に改良して国内に普及させたという伝承から、大津は日本のそろばん発祥の地とされている。
境内にある「大津そろばん顕彰碑」の前には、小学生や主催する全国珠算教育連盟の関係者らが集まり、同寺の福家俊彦長吏らによる読経後、県内外から寄せられたそろばんを
同市立小6年の女子児童(11)は「今使っているそろばんを大切にしたいと思った。今年中に段を取得したい」と話していた。
法要後には小学4〜6年生約30人によるそろばんの腕比べもあり、かけ算や割り算、見取り算の問題に取り組み、学年ごとに計算の速さを競い合った。