八潮道路陥没事故、下水道管内の調査終了…運転席部分の状態や硫化水素濃度など確認か

2025年5月1日(木)11時40分 読売新聞

下水道管内へ調査に向かう警察官ら(1日午前5時6分、埼玉県八潮市で)=須藤菜々子撮影

 埼玉県八潮市で今年1月、県道が陥没してトラックが転落した事故で、県警と消防は1日朝、男性運転手(74)が取り残されているとみられる下水道管内の現地調査を行った。事故発生後、直径4・75メートルの管内に人が入ったのは初めて。調査結果を踏まえて運転手の捜索方法を検討する。

 下水の量が少ない早朝に調査を行うため、この日は、午前4時40分頃、県警や同市を管轄する草加八潮消防局、東京消防庁などの隊員計約20人が現場に到着。運転席部分が見つかった場所に向けて、ヘルメットをかぶり、ボンベを背負った隊員らが、地上から開けられた穴を下りていった。

 県によると隊員らは3班に分かれて交代で約20分間ずつ内部に入り、目視で下水道管内の状況を調べた。運転席部分の状態や有毒な硫化水素の濃度、捜索ルートの安全性などを確認したとみられる。調査は2時間ほどで終了した。結果は、1日午後に県の災害対策本部会議で報告される。

 事故は1月28日に発生。トラックの運転席部分は2月上旬、陥没現場の約30メートル下流の管内で見つかった。県は運転席部分の真上と斜めの2方向から掘削して捜索ルートを確保。現場を迂回うかいして下水を流す、長さ約70メートルのバイパス管も設置した。ただ、現在も一定量の下水が流れ込んでおり、調査は慎重に行われた。

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