3パットをどうやって防ぐか、心理学的に考えると答えが見えた! キーワードは「5m」と「30cm」

2024年4月30日(火)8時30分 ALBA Net

半径30cmで、カップより先の半円(Aエリア)がターゲットエリア。カップを狙ってストロークするのだが、たとえ外しても、Aエリアで止めることを強く意識する。そうすれば、3パットになる危険性が大幅に減るはずだ(イラスト/タカセマサヒロ)

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「3パットが少なくなれば、スコアがアップするのに」。そう思っているアマチュアゴルファーは多いのではないでしょうか。特にアマチュアが3パットを絶対に避けたいのは5メートル前後の距離。


これよりも長ければ、最初から2パット狙いでストロークするでしょうし、ファーストパットが寄らない場合は諦めがつくと思いますが、5メートル前後の場合は、「できれば入れたい。もしダメでも、2パットで切り抜けられる」という気持ちでプレーするため、3パットをしてしまうとかなりのショックを受けてしまうのです。

3パットを避けるためには、当然、技術を磨くことも大切だと思いますが、1つのことに気持ちを集中させることで乗り切るという方法もあります。それは、狙うエリアを限定することです。

まずカップを中心に半径30センチの円を頭の中で描きます。そして、その円を、カップを中心に手前と奥に分割し、奥の半円をAエリア、手前の半円をBエリア、そしてそれ以外をCエリアとします。

狙うべきは、もちろんカップなのですが、たとえカップに入らなくても確実にAエリア内にボールを止める。この1点に集中することが大事です。

トーナメント中継を見ていると、1メートル前後強めに打った選手に対して、解説者が、「ナイストライ」などと言っていますが、それは1メートルを沈める力のあるプロだから。アマチュアの場合、30センチを超えると返しを100%入れるのが難しくなります。だからカップを狙って失敗してもAエリア、最悪でもBエリアに止めるのが最善の方法です。

大事なのはその意思を強く持って、ほかのことは一切考えずに、それをやり切ることに集中すること。そうすれば3パットを防ぐことができ、スコアアップにもつながるはずです。

解説:児玉光雄
こだま・みつお●追手門学院大学特別顧問。過去25年にわたりツアープロのメンタルカウンセラーを務める。現在、6名のツアープロのメンタル面をバックアップしている。日本スポーツ心理学会会員

※『アルバトロス・ビュー』883号より抜粋

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