大仁田厚 西村修さん追悼イベント「立ち上がる力を感じてほしい」
2025年4月30日(水)17時46分 スポーツニッポン
FMWE「第2回なくそうイジメ!地方応援プロレスin堺〜堺超革命!電流爆破プロレス〜」は4月29日、大阪府堺市・大浜相撲場で行われた。
メイン前には2月28日に亡くなった西村修さんの追悼セレモニーが行われた。西村さんは、昨年8月24日に富士通スタジアム川崎で開催されたFMWE主催・大仁田厚デビュー50周年記念大会に、師匠のドリー・ファンク・ジュニアとタッグを組み参戦。12月18日に同団体の鶴見青果市場大会に参戦したが、この大会が生前最後のリングとなった。
大仁田は手を合わせ、祈るように10カウントゴングを聞いた。メインは、大仁田、雷神矢口、桜井匠—ミスター・ポーゴ、怨霊、崔領二の6人タッグ戦。電流爆破邪道ロケット&有刺鉄線電流爆破バットの試合形式でゴングがなった。立ち上がりから、ポーゴが凶行に出る。主催者を捕まえると、リングに引きずり上げ、有刺鉄線電流爆破へ。次にポーゴ組が大仁田を捉え、怨霊が電流爆破バットを振り抜き大仁田が被爆。大仁田の劣勢は続き、崔が桜井の背中へ電流爆破バットを振り下ろし、続けざまにポーゴが火炎攻撃を浴びせる。絶体絶命のピンチに陥った大仁田組だったが、大仁田が怨霊を毒霧からギター攻撃、最後は矢口とのダブルバットで13分35秒、怨霊をマットに沈め、大仁田組の勝利となった。
試合後、大仁田は「おかげさまでここ堺で、2回目の電流爆破プロレスができました。子供も大人も、電流爆破で驚いて、笑って、感情揺さぶって、プロレスから何クソ!負けてたまるか!という立ち上がる強さを感じてもらえたらうれしいです」と笑みがはじけた。ニタについては「ニタは万博行こうか迷ってたから、その辺を泳いでるんじゃないかな?アイツは気まぐれだからなぁ」と苦笑いしながら話した。
共同主催した合同会社雅亜グループの伊藤雅彦代表は、「コロナ禍以降、活気がなくなってしまった堺に、元気を取り戻したい、という気持ちで始めて2回目の大会ができ感無量です。最後の大仁田劇場は会場が一体となって熱狂が凄かった。プロレスで街を元気にすることは、きっとできます。今日選手の熱いファイトを見て、自分も頑張ろう!と思ってくれた方がたくさんいらっしゃると思います」と興奮気味に話した。