オートスポーツweb20周年連載企画『20の質問で丸わかり!』その5 名取鉄平選手

　2025年、オートスポーツwebは前身のクラッシュネット・ジャパンから名称を変更してから20周年を迎えました。これもひとえに、読者の皆さまのご愛顧のおかげです。そこで、皆さまへの感謝の意味も込め、20周年特別記念連載をスタートさせます。題して『オートスポーツweb20周年企画　20の質問で丸わかり』です。かつて、AS＋Fやオートスポーツ本誌で連載されていた『100の質問』を20周年記念版でリメイク。スーパーGT GT500ドライバーのプライベートを解き明かしていきます。

　第5回は、昨シーズンからKONDO RACINGの24号車リアライズコーポレーション ADVAN Zをドライブする名取鉄平選手が登場です。

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Q1：まず、趣味は何でしょうか？
名取鉄平（以下、名取）：いちばんは音楽ですけど、サウナや美味しいご飯を食べることも好きです。（松田）次生さんとサーキットに行ったときは美味しいお店に行きます。
──サーキット周辺でオススメのお店はありますか？
名取：富士スピードウェイの周辺はけっこうありますよ。中華の『たから亭』さん、うなぎだと『むつごろ』さんや『きくかわ』さんなどがオススメです。個人的には和菓子の『とらや工房』さんが、めちゃくちゃお店がお洒落ですし、和菓子もすごく美味しいです。

Q2：音楽が好きとのことですが、好きな音楽は？
名取：ヒップホップ系ですね。もう音楽が好きすぎて、最近は聞くだけではなく、自分でも音楽を始めています。
──本や映画で好きな作品は？
名取：アニメをめっちゃ見ますね。最近だと『ブルーロック』が面白かったですけど、僕がいちばん好きな作品は『進撃の巨人』です。あの人間関係が少しドロドロした感じが好きですね。

Q3：最近気になっている芸能人や有名人は？
名取：谷まりあさんが大好きです。可愛いっすよね（笑）。昨年のフォーミュラE東京大会で、僕たちニッサン／ニスモドライバーが市販車を運転して、ゲストの方が助手席に乗るというお仕事がありました。そのとき僕は海外インフルエンサーの方を乗せたのですけど、三宅淳詞選手は谷さんと那須川天心さんを乗せていたんですよ！　超羨ましかったです。
──三宅選手は谷さんのことを何か言っていました？
名取：もう『可愛い』と。あと『もっと飛ばして下さい！』みたいなことも言われたらしいです（笑）。僕が運転できていれば最高だったのになぁ。

Q4：行ってみたい場所はありますか？
名取：海外レースに参戦していたのでヨーロッパは行ったことがありますけど、アジア圏にあまり行ったことがないです。それこそテストで行くマレーシアのセパン・サーキットくらいです。なので、まずアジア圏の韓国に行ってみたいです。

Q5：もし何か新しいスキルをひとつ身につけられるとしたら、何を学びたいですか？
名取：世界のすべての言葉を話せるようになりたいです。レースにも役立つと思いますし、何より視野が広がります。もちろん英語を話すことができれば視野がすごく広がりますけど、他の言語も話すことができれば、不安要素が減ってその幅がさらに広がると思います。

Q6：休日もしくは暇な時間はどのように過ごすことが多いですか？
名取：家が大好きすぎるので、基本は家にいてアニメを見たりしています。あとは、プライベート友達が家に来るので、サッカーゲームを5時間くらいプレイしたり、桃鉄（桃太郎電鉄）もやりますね。
──ゲームは得意？
名取：サッカーゲームは友達にも15対0で勝つくらいなので自信があります。桃鉄は運の要素もあるので、ちょっと難しいです。

Q7：人生で一番大切にしていることは何ですか？
名取：ひとつに絞ることは難しいですけど、自分の生き方を大事にしています。他人の目線や言葉に惑わされないことを意識しているといいますか、そういった生き方が身に付いています。

　周りを見ていると“群れ”ができると思いますが、僕はそういった派閥は作らず、自分を貫いてでも『やりたいようにやる』をコンセプトにしています。やはり後悔はしたくないので、そういったマインドは大事にしています。

Q8：どんな時に幸せを感じますか？
名取：美味しいご飯を食べたときです。パスタが大好きで、自宅の近所に行きつけのパスタ屋さんがあるのですけど、めちゃくちゃ美味しくて3日に1回は行っています。

Q9：尊敬する人は誰ですか？
名取：身近な方だと、やはり近藤（真彦）監督です。出身は芸能人ですけど、レースにも本腰を入れていて、JRP（日本レースプロモーション）の会長としてスーパーフォーミュラの雰囲気を良い方向に変化させたり、ご自身が率いるKONDO RACINGでも監督として活躍されていて、すごく尊敬しています。
──『近藤監督は凄い』と感じたエピソードはありますか？
名取：KONDO RACINGはみんなが楽しそうで、そのチームの雰囲気は近藤監督が作り上げてきたものだと思いますし、その一方で『心地よい緊張感』もすごく感じます。近藤監督は昨年の第7戦オートポリスでポールポジションを獲得したときや、僕が良い走りをすると毎回のようにすごく喜んでくれて、僕も嬉しくなりますし『次はもっと頑張ろう』と思えるようになる監督です。

Q10：これまでの人生で、いちばんの挑戦は何でしたか？
名取：レースも挑戦と言えば挑戦なのですが、8歳からやっていると日常に近いものです。そう考えるとレース以外のことを知らなかったので、最近始めた音楽活動は、自分にとってすごく挑戦していることだと感じます。

Q11：困難な状況に直面したとき、どのように対処しますか？
名取：困難を困難と思わないことですかね。僕はポジティブ思考で『物事は成功するまでのストーリー』と考えています。正直、SNSなどであまり良くないメッセージなども届いたりするのですけど、逆にその言葉を見るとお尻に火がつくタイプです。

Q12：自分の長所と短所は何だと思いますか？
名取：短所はたくさんありますけど、長所は難しい……（苦笑）。レースでも割と平常心が長所で、人に興味がないことが短所ですかね。根が陰キャなので『プライベートではあまり人と深く関わりたくない』という気持ちがあります。もちろん、こういったインタビューなど、お仕事のときは大丈夫なのですが、プライベートでの新しい出会いなどは厳しいです。

Q13：子どもの頃はどんな子供でしたか？
名取：今もそうなのですが、よく寝る子でした。お母さんが『呼吸が止まっていないか心配で確認した』と言うくらい寝ていたらしいです。今も一日8時間は絶対に寝ますし、オフの日は10時間くらい寝ています。
──レースの週は大変なのでは？
名取：もう大変なので、それまでに寝溜めをしておかないといけません。

Q14：他の人から、どんな人だと言われることが多いですか？
名取：意外と僕のことを知っている人からは『良い人だね』と言われます。あと、あまり自分では思っていませんが『優しい』と言われることが多いです。

Q15：自分を動物に例えるとしたら、どの動物だと思いますか？
名取：他人からは犬と言われますが、自分ではそう思っていません（苦笑）。自分だったらどう思うかというと、コアラが本当にそういった習性かは分からないですけど『よく寝る動物』です。

Q16：ここからは『20』にちなんだ質問です。20回以上通っているお店かレストランを教えてください。
名取：ありますけど、僕が3日に1回は行く秘密の場所なので言いたくないです（苦笑）。ひとつ紹介するとしたら、東京の恵比寿に『綾川』というラーメン屋さんがあり、通っていればたぶん僕と出会うと思います。ちなみに昨日も（取材時：富士公式テスト）行きました（笑）。

Q17：20年以上使っているものはありますか？
名取：20年以上使っているもの!?　逆に20年以上使うものってあります？　僕は普段から鞄や財布などは同じものを長く使うタイプではありますけど、さすがに20年はないですね。
──ここから20年使い続けたいというものはありますか？
名取：プライベートでRZ34型のニッサン・フェアレディZに乗っていますけど、Zは残しておきたいと思っています。どんな年齢でも合っていると思いますし、スポーツカーなんですけどラグジュアリーさもあって、バランスがすごく良いクルマだと思っています。

Q18：20年前は何をしていましたか？
名取：まだレースに出会っておらず、レースという存在自体を知らない、普通の幼稚園時代を過ごしていたと思います。

Q19：そんな20年前の自分に言いたいことは？
名取：『レースはお金がかかるぞ！』のひと言です。

Q20：最後に、20年後にしていたいことは？
名取：今の目標は『40歳までレースを続ける』ことですけど、その後は何をしているかな……。それこそ沖縄に移住して、新しい人生を見つけたいですね。レースを続けられるなら続けたいですけど、徐々に老後の準備をしないといけないので、今のうちにたくさん稼いで貯金しておきたいと思います（笑）。

──質問は以上になります。ありがとうございました！
名取：ありがとうございます。というか、こんな回答で大丈夫なんですか？
──バッチリでしたよ。
名取：なら良かったです（笑）。

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　美味しいご飯やゲームが好きなど、今時の若者さも感じることができた名取選手へのインタビューでした。次回の『20の質問で丸わかり』もお楽しみに！