「マイアミで主役になる可能性も」レッドブル4戦目に臨む角田裕毅 海外紙はペレス並みのリザルトを要求「少なくとも表彰台」
2025年5月1日(木)5時50分 ココカラネクスト

次のレースでは周囲の喧騒を黙らせる結果を残したい(C)Getty Images
今週末に開幕するF1第6戦マイアミGPを前にして、レッドブルをドライブする日本人ドライバーが海外メディアで話題となっている。現地時間4月29日、米大陸のスポーツ情報を発信する『MARCA AMERICA』が角田裕毅の特集記事を配信。これがレッドブル4戦目となる角田の、チーム内で求められる役割を論じながら、マイアミGPでの成績についても見解を示している。
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主にメキシコなどスペイン語圏のトピックを扱う同メディアは、昨季までレッドブルに所属したベテラン、セルジオ・ペレスのパフォーマンスを振り返り、過去のマイアミGPのリザルトを引用。2023年の2位などの結果を紹介しながら、「チェコはマイアミで好成績を残してきた」と紹介。その上で、同じセカンドドライバーの座についている角田に対し、「果たしてフロリダ南部でのレースでペレスの成績に並ぶ、あるいはそれを上回る準備ができているのか」などと訴える。
さらに同メディアは、「ペレスのような実績に並ぶのは簡単ではない。それを実現するには、完璧に近いレース運びと、マシンへのより迅速な順応が求められる」とメキシコ人ドライバーのスキルを称えるとともに、「少なくとも表彰台、もしくは予選と決勝での際立ったパフォーマンスが必要だ。マイアミ・インターナショナル・オートドロームのアスファルトの上に、ツノダ自身の伝説を刻み始めるためには、それだけの結果が要る」と説いている。
だが今回のトピックでは、決して角田が超えるべきハードルの高さを強調するばかりではない。同メディアは、「レッドブルに加入してまだ3戦だが、ツノダはRB21の性能を活かすだけの速さ、姿勢、レースインテリジェンスを示している」と綴っている他、「まだ適応の最中ではあるものの、すでにポイントを重ね始めており、マイアミでの主役になる可能性もある」とも見通している。
ペレスとの比較というトピックの内容からも、角田に対しトップチームの一員としてより高い成果が求められていることは明らか。それでも過去3度のマイアミで角田自身も、年々順位を上げており、昨年は7位でのフィニッシュを果している。今季初の米大陸でのグランプリでは、レッドブルチームのレース後、これまでとは大きく違う景色がみられるかもしれない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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