レッドブル移籍後「最悪の成績」に沈んだ角田裕毅に厳しい評価 Q3進出すら果たせない現状に皮肉も「金曜は好調なのに」「奇妙なのは後退していくこと」
2025年5月28日(水)6時7分 ココカラネクスト

追い抜き困難なモナコGPで不本意な成績に終わった(C)Getty Images
欧州ラウンド2戦目も不本意な週末となってしまった。
F1第8戦モナコGPでレッドブルの角田裕毅は、予選、決勝とも納得のいく結果を残せずに終えている。予選では12位のタイムでQ3進出を果せず、5月25日の決勝レースでは、後方集団から抜け出すことができないまま、17位に沈んだ。
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オーバーテイクが極めて困難なコースであり、予選順位が決勝の走りに大きな影響を及ぼしたことは明白。また、前方を走る他チームが全体のペースをコントロールする戦略を採ったことも輪をかけ、12番グリッドスタートの角田は極めて厳しい戦いを強いられた。
これで、レッドブル加入からの6戦中、3レースでポイントを逃すことに。また予選でも、前戦のエメリアロマーニャGPではクラッシュ、今回のモナコもトップ10に届かないなど、ネガティブな結果が続いている。
そして当然の様に、欧州からは角田のここまでのパフォーマンスに対し、シビアな評価が聞こえてきており、ポルトガルメディア『AutoSport.pt』ではモナコの内容について、「レッドブル移籍後、最悪の成績」と報じた。また、ここまでを振り返り、「ツノダはレッドブルで非常に厳しい状況に置かれている。6戦を終えて、9位と2度の10位という結果しか残せていない」と評している。
また、予選までの走りに着目し、「時折いいパフォーマンスを見せることもあるが、今回のQ2敗退は週末を通して非常に低調なポイントだった。マイアミ以来、Q3進出すら果たせていない。要するに、チームが時間を与えているとはいえ、期待を大きく下回るパフォーマンスが続いている」と訴える。
さらに同メディアは、「しかも原因はサーキットの特性ではない。あらゆるタイプのコースを経験しているが、状況は改善されない」などと指摘。続けて、「奇妙なのは、金曜日のセッションでは好調な滑り出しを見せるのに、その後マックス・フェルスタッペンが大きく改善していく一方で、日本人ドライバーは後退していくことだ」とレースウィークエンドを通じての不振を強調している。
期待された欧州でのレースだったが、事態の好転がみられないまま2戦が消化した。苦境が続く角田にこの先、風向きが変わる瞬間は訪れるだろうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]