「＃そろそろ打てや　村上」の再現なるか　打率１割台のヤクルト・村上宗隆にファンが届けた「メッセージの内容」

攻守に精彩を欠いている村上(C)CoCoKARAnext

　ヤクルトは２日の巨人戦（東京ドーム）に７−５と勝利。オスナの２発など一発攻勢で巨人を突き放した。

　序盤で４点を奪われ、苦しい戦況の中、この男が奮起した。オスナは４回に５号ソロを放つと、４−４で迎えた８回にも、田中千晴から技ありの勝ち越しの６号２ランをマーク。３安打２本塁打３打点の大活躍でチームを逆転勝利に導いた。

【動画】オスナがこの日２本目となる、勝ち越し２ランを田中千晴から放った場面

　また試合後のオスナのコメントがチームの思いを代弁していた。「ムネも調子が上がらないけど、みんなでカバーしようという思い」と全員野球を掲げた。

　不振にあえぐ主砲・村上宗隆はこの日も３打数無安打２三振と快音は聞かれず。気になるのは打撃不振が守備にもたらす影響だ。３回先頭では相手４番、岡本和真の三塁線への打球をファンブル（記録は三安打）、失策こそつかなかったが、集中力を欠けるプレーも目立っており、これには同じく守っていたナインも心配そうな顔を隠せなかった。

　打率１割台に低迷、苦境に立つ村上に声をからしてエールを送ったのが燕ファンだ。４−４で迎えた８回攻撃時、先頭で村上が打席に立つと、応援歌が始まる前に左翼スタンドから「気合を入れろ、村上！」の大合唱が沸き起こった。本拠地・神宮でもめったに聞かれない異例のゲキとなった。

　結局、村上はこの打席も空振り三振に倒れ、打率は・１５１まで落ち込んでいる。

　村上へのゲキといえば、ＷＢＣでも４番の重責に悩み、不振に苦しんだときに、海の向こうから鈴木誠也（カブス）が送った動画メッセージが話題を呼んだ。同動画内では侍ジャパンのユニホームを身にまとった鈴木が村上の応援歌に合わせてモノマネを披露。動画の最後には「顔をあげて頑張れ！」と力強くメッセージを送ったもの。この動画を村上は自身のインスタグラムで公開。「すごく元気出ました」とつづり、最後にハッシュタグをつけて「＃そろろそろ打てや村上って言ってください」とＳＮＳを通じてファンに呼びかけた経緯がある。

　このときは苦しんだ末にメキシコとの準決勝でサヨナラ打、米国との決勝戦でアーチをかけるなど見事復活を遂げたことで知られる。今回のヤクルトファンの猛ゲキにも「＃そろそろ打てや」の再現を願う気持ちが透けて見える。

　令和の三冠王も苦しむシーズン、村上の復活ロードはいつとなるのか。ファンも祈るような気持ちで見守っている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]