仲村果乃 67で初の首位「なんか新鮮」 吉川なよ子の愛弟子が初優勝に王手 パナソニック・オープン
2025年5月3日(土)18時5分 スポーツニッポン
◇女子ゴルフツアー パナソニック・オープン第2日(2025年5月3日 千葉県 浜野GC=6751ヤード、パー72)
第1ラウンドの残りと第2ラウンドが行われ、8位で第2ラウンドに臨んだ仲村果乃(23=フリー)が7バーディー、2ボギーの67をマークし、通算7アンダーで首位に浮上した。
最終9番パー5、第3打を2・5メートルにつけた仲村はバーディーパットを決めて、この日7つ目のバーディーで締めくくった。67の好スコアに「今日は1日風が強くて、難しかったけど、ショットも安定していたし、パットが入ったのでスコアにつながった」と笑みがこぼれた。
最近4試合連続で予選落ちと苦戦が続いていた。試合のなかった前週は連日、コーチでツアー通算29勝のレジェンド吉川なよ子(76)のもとを訪れ、指導を受けた。師匠に「トップで頭が左に傾いている」と指摘を受けて修正。ショットの安定感が戻ってきた。
また前週、プライベートで友人とラウンド。「決めないと、入れないとという気持ちが強すぎて、冷静にプレーできていないことが分かった」。知らず知らずのうちに自分にプレッシャーを掛けていたことに気づいた。今大会は結果にこだわらず「自分が思ったところに打てたらいいかな」と余裕を持ったメンタルでプレーし、好スコアを叩き出した。
2001年度生まれの新世紀世代。同世代の笹生優花、西郷真央は海外メジャーを制し、山下美夢有は日本ツアーで2年連続年間女王に輝いている。ただプロテストに3度失敗した苦労人の中にライバル意識はない。「自分も頑張らないと、というより単純に凄く嬉しい」と笑った。
ツアーでは初めて首位に立った。「なんか新鮮」と無邪気に笑う23歳は、最終日最終組からツアー初優勝を目指す。「歓声も楽しみながらやりたい」と無欲で最後の18ホールに挑む。