4年前の“桃子対決”のリベンジへ 大里桃子は2戦連続のV争い「イメージは悪くない」
2025年5月4日(日)8時30分 ALBA Net
2戦連続優勝争いに加わる好調ムード(撮影:佐々木啓)
<パナソニックオープンレディース 2日目◇3日◇浜野ゴルフクラブ(千葉県)◇6751ヤード・パー72>
強い風が吹いた2日目のラウンドも、ひょうひょうとプレーを続けた。その結果がボギーなしの3バーディ。大里桃子は「長いパターも入ったりして、危なげないゴルフができました」というラウンドで、トータルスコアを4アンダーまで伸ばし、首位と3打差の7位タイについた。
先週、地元・熊本県で行われた「KKT杯バンテリンレディス」は単独2位。「この前ほど調子がいいかと言われたらそうではない。(今週は)コースも広いし、なんとなくでいいかって感じで回ってます」。こんな割り切りが、スコアにつながっている。「マネジメントがよかったのかな。ショットはぼちぼち。めっちゃ本調子ではないけど許容範囲で、取れるところで頑張って取る」。こういう気持ちで風と向き合った。
この試合は前身大会を含め、今年で7度目の出場。予選落ちも3度経験しているが、それを上回るいい記憶も残っている。2021年大会は優勝争いを繰り広げ、同郷の大先輩で「憧れ」と話す上田桃子とプレーオフを戦った。この“桃子対決”は敗れたものの、勝利まであと一歩まで迫った大会だ。本人も「イメージは悪くないから、こんな感じで回れているのかな」と話す。
今季は開幕戦こそ予選落ちを喫したものの、その後は5試合中2度のトップ10入りといい状態をキープしている。「悪いなりにもうまくまとめられている。シーズン初めは毎年よくないけど、例年よりいい。去年、調子をあげて優勝できたし、自信を取り戻せました」。昨年6月の「宮里藍サントリーレディス」で、3年ぶりに手にした通算3勝目が、いい影響を及ぼしている。
「5番ウッドでも届かなくてビックリしました」と、笑いながら振り返るのは186ヤードの最終18番パー3。2日目の強風ぶりがうかがえる。ただプレーオフまで進んだ4年前も、最終日は瞬間最大風速20.2メートル/秒が吹き荒れるタフなコンディションだった。浜野の風は、1度攻略している。『リベンジは?』と振られると、「頑張ります」とニッコリ。忘れ物を取り戻す。(文・間宮輝憲)
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