ランボルギーニ、ウラカンGT3エボ2を発表。空力、新エンジンエアインテーク、安全性などを向上

2022年5月4日(水)10時46分 AUTOSPORT web

 5月3日、ランボルギーニはGT3マーケット向けの新型ランボルギーニ・ウラカンGT3エボ2を発表した。市販車のウラカンSTOをベースとし、空力や新たなエンジンエアインテークシステム、さらに車両自体の安全性が向上された。レースデビューは2023年のデイトナ24時間が予定されている。


 イタリアのサンタアガタに拠点を置くランボルギーニのモータースポーツ部門、スクアドラ・コルセが生み出したウラカンGT3エボ2は、2019年にホモロゲートされた現行のウラカンGT3エボと比較し、2022年のFIAテクニカルレギュレーションに準拠。全面改良された空力とインテークシステムを備える。


 六角形のエアスクープデザイン、さらにリヤのフィンは市販車のウラカンSTOから派生しており、スーパートロフェオ等でも採用されていたルーフ上のシュノーケルスタイルのエアインテークがウラカンGT3エボ2でも採用された。これまでサイドから取り入れられていたエアフローが改善されることにより、レスポンスが向上するとしている。さらにV10エンジンは、新たな電子制御スロットルによって効率が向上された。


 カーボンファイバーのボディは、ランボルギーニのデザインセンターとのコラボレーションで生まれ、新たなスプリッターディフューザー、アンダーボディによって空力が向上された。カーボン製のフロアは高強度のザイロンでコーティングされ、新設計のディフューザーとともに現行のウラカンGT3エボよりも多くのダウンフォースを生み出す。またリヤウイングもウラカンSTOからデザインを受け継ぎ、新たなアルミニウム合金製のステーによってリヤウイング角の調整の精度が向上した。


 またロールケージも再設計されたほか、FIAの2022年規定に合わせ、ドアのサイドインパクトに対する安全性が向上。サイドウインドウも剛性と信頼性が高められた。またブレーキシステムは耐久、スプリントの双方で最適化するためにスクアドラ・コルセによって再設計され、トラクションコントロール、ABSの性能が向上。ジェントルマンドライバーがグリップが低い状態でドライブしたときも制御できるようにした。


「新しいウラカンGT3エボ2は、現行車両から単に進化させただけではない。この車両はランボルギーニのモータースポーツ部門と本体を技術的に繋ぎ、ふたつの困難なタスクを乗り越えるための車両だ。ひとつは6シーズンで40もの世界的なタイトルを獲得した現行のウラカンGT3を超えること、そして2015年から500台の販売に達しようかというウラカンのレーシングカーの商業的な成功という目標を達成することだ」とランボルギーニのモータースポーツ部門代表であるジョルジオ・サンナはコメントした。


 新型ウラカンGT3エボ2は、2022年後半からカスタマーにデリバリーされるほか、現行のウラカンGT3エボも、エボリューションキットでアップデートが可能だ。レースデビューは2023年のデイトナ24時間が予定されている。

2023年のデビューが予定されているランボルギーニ・ウラカンGT3エボ2とウラカンSTO
2023年のデビューが予定されているランボルギーニ・ウラカンGT3エボ2
2023年のデビューが予定されているランボルギーニ・ウラカンGT3エボ2
2023年のデビューが予定されているランボルギーニ・ウラカンGT3エボ2
2023年のデビューが予定されているランボルギーニ・ウラカンGT3エボ2
ランボルギーニ・ウラカンGT3エボ2のエアインテーク

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