「死んでも勝つ」――朝倉未来、東京ドーム熱狂の復活劇! 鈴木千裕を完封し、失意の平本戦から“執念のTKO”【RIZIN】

2025年5月4日(日)20時34分 ココカラネクスト

鈴木に競り勝った朝倉。(C)RIZIN FF

 大舞台での“復帰戦”で「路上の伝説」は返り咲いた。

 5月4日に東京ドームで行われた格闘技イベント「RIZIN 男祭り」で、朝倉未来(JAPAN TOP TEAM)と鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)が5分3ラウンドのRIZIN MMAルールで対戦。3ラウンドで朝倉がTKO勝ちした。

【動画】衝撃の1ラウンドKO! 平本蓮が朝倉未来を猛ラッシュで沈めたシーン

 ショッキングな結末に東京ドームも沸き立った。

 チケット完売の超満員となった会場の熱視線を集めた両雄は、興奮の坩堝とかした異様な雰囲気の中で、試合展開を大きく変えたのは、急きょ対戦相手となった鈴木を迎え撃った「カリスマ」だった。

 初回、直近2連敗で不退転の覚悟で挑んだ25歳を尻目に、1ラウンドの序盤に両足を取るテイクダウンを成功させた朝倉は、コーナー付近で組合ながら打撃を繰り出していく。鈴木の粘りを前に決定打こそ打てなかったが、グラウンドの攻防で主導権を握る。

 割れんばかりの「未来コール」が響く異様な空気の中で進んだ2回も、コーナー際に追い詰めてトップポジションから鉄槌を落としていく朝倉。一方の流れを掴み切れない鈴木は反撃の隙を見出せずに時間を消費していった。

 磨き上げてきたMMAのスキルで、相手に攻撃の機会を与えない朝倉は、最終3回も鈴木を圧倒。「おもしろくなくても勝とうと思う」と語ったカリスマは、打ち合いに出た相手にやや後手に回ったものの、冷静に応戦した。

 そして、試合は思わぬ決着を見る。攻防の中で額付近から出血した鈴木を見かねたレフェリーが試合を中断。ドクターによるチェックの末に試合続行不可能と判断され、朝倉の勝利が決した。

 昨年7月の「超RIZIN.3」で平本に敗れ、失意の引退をした朝倉。そこから心身のコンディションを整え、万全の状態で挑んだ鈴木戦。「死んでも勝つ」——。そう意気込んで臨んだ試合は、まさに激闘。MMAスキルの向上を感じさせる内容もあり、今後が楽しみになる一戦だった。

 果たして、いま、カリスマの胸中に去来する想いは何か。東京ドームを沸かせた表情は、充実感に満ちていた。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

ココカラネクスト

「RIZIN」をもっと詳しく

「RIZIN」のニュース

「RIZIN」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ