アルビレックス起爆剤に笠井佳祐が名乗り 今季初の一般公開練習に700人「いい緊張感があってよかった」

2025年5月5日(月)7時55分 スポーツニッポン

 2勝6分け6敗で18位に低迷するJ1新潟は4日、聖籠町のアルビレッジで一般公開での練習を行った。3日のFC東京戦で1ゴール、1アシストの活躍を見せたMF笠井佳祐(22)はサポーターも見守る中で行われたミニゲームでも2ゴールをマーク。スタメンを脅かす存在になり、勝利に貢献しようと気持ちを新たにしている。

 キャンプ以外では今季初の一般公開。8対8のミニゲームで泥くさく2点を決めた。大型連休期間でもあり、集まったサポーターは約700人。勝利にはつながらなかったが、前日のFC東京戦からの“2試合連続弾”で拍手を浴びた笠井は「やっぱり見てもらいながら(練習を)やるのは、いい緊張感があってよかった」と言った。

 FC東京戦では後半13分から途中出場。21分にMF奥村のシュートが防がれ、相手DFがかき出したこぼれ球に鋭く反応し左足で押し込んだ。桐蔭横浜大時代からこぼれ球への反応を意識しており「常にどこにこぼれてくるか分からないところを狙っているのがゴールにつながった」とJ1初ゴールを振り返る。

 後半終了間際のMFゴメスの得点も頭でアシスト。試合後には桐蔭横浜大の安武亨監督や友人らから祝福のメッセージが届いた。ただ「勝利に結びつけばもっとよかった」とホームの大観衆の前で敗れた悔しさが強く、この日も「他にも決められるシーンがあった。こだわってやっていかないと」と反省を忘れなかった。

 ルヴァン杯1次ラウンド2回戦の松本戦で先発してから出場時間を伸ばし、第13節の広島戦ではリーグ初先発。「やり続けてきたことが生きてきている」と自信もついてきた。次に狙うはスタメン奪取。「(長谷川)元希君らに“自分も頑張らなきゃ”と思わせる存在になっていくことでチームも強くなる」と自覚し、チーム内の競争を活性化させるためにもレギュラーメンバーを脅かす存在となることを誓う。

 プロになってサポーターの存在も大きなモチベーション。前日は今季最多の3万272人がスタンドを埋めた。「感謝の気持ちを忘れずプレーしたい。次は自分のゴールで勝って、みんなで喜びたい」。成長著しい大卒ルーキーが、下位に低迷するチームの起爆剤となる。(西巻 賢介)

スポーツニッポン

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