ジーコ氏が“鬼木鹿島”に太鼓判「ここ数年で一番高い集中力」「必ずいい結果がついてくる」
2025年5月9日(金)16時53分 スポーツニッポン
鹿島のクラブアドバイザー(CA)を務めるジーコ氏(72)が9日、鹿嶋市内で取材に応じた。今季就任した鬼木達監督の下、15試合を終えて首位に立つチームについて「ケガ人が多く出ている中で、代わりに出た選手がいい準備をして結果を残している。チームとしていいパフォーマンスを継続できている」と称賛。9年ぶりのリーグ制覇へ「練習の雰囲気やちょっとしたプレーの球際の強度、ここ数年で一番高い集中力で取り組めていると思う。そういったものが結果として出ているのではないか」と期待を込めた。
今季は例年より現場に近い距離で、アドバイザーとしてチームを支える方針。「試合やトレーニングをより注視して見るようにしている。鬼木監督や中田浩二フットボールダイレクターとコミュニケーションを取り、クラブに必要なことを自分の経験と照らし合わせて伝えるようにしている」と話した。
93年に入団した鬼木監督とは現役時代にともにプレー。「当時は中盤に素晴らしい選手がいたので多くの出場機会はなかったが、彼は本当に一生懸命トレーニングしていた。そこで学んだことを監督になって生かしている」と振り返り、「仕事熱心で誠実で、何よりプロフェッショナルな姿勢で日々取り組んでくれている。必ずいい結果がついてくると思う」とその手腕に太鼓判を押した。
この日は市制30周年を記念して鹿嶋市役所を表敬訪問した。同市の名誉市民となっているジーコ氏は、田口伸一市長に「この順位を維持して、年末には一緒にお祝いできたら」と今季のタイトル獲得を約束した。