ドジャース・大谷の日本人初「スプラッシュヒット」“捕獲”狙い名人全3戦参戦 14日からジャイアンツ戦

2024年5月11日(土)4時0分 スポーツニッポン

 ドジャースの大谷翔平投手(29)が、13日(日本時間14日)から今季初めて敵地サンフランシスコのオラクル・パークでジャイアンツ3連戦に臨む。最大の注目は右翼場外の海に飛び込む本塁打「スプラッシュヒット」の日本選手初達成。カヤックに乗り込み通算53球の「スプラッシュヒット」ボールをゲットしているデーブ・エドランドさん(67)は、3試合全てに参戦し歴史的一発“捕獲”へ意気込んでいる。(取材・構成=柳原 直之)

 カヤックを巧みに操り、時には海にダイブする。オラクル・パーク右翼場外に広がるマッコビー湾へのスプラッシュヒット。通算53度もキャッチした名人エドランドさんが今、最も楽しみにしているのは大谷の一発だ。

 「私はジャイアンツファンであり、大谷の大ファン。世界最高の選手である彼の最初のスプラッシュヒットを必ずゲットしたい」

 この日オフだった大谷は、10日(日本時間11日)から敵地でのパドレス3連戦。その後、13日(同14日)からジ軍との3連戦を迎える。エドランドさんは3試合ともカヤックで出動予定で「翔平の打席を逃したくない。マッコビー湾に打ち込んでほしい」と意気込む。

 昨季までエンゼルス所属の大谷は、同球場では3試合で10打席に立ち8打数無安打。本塁打を打てば通算25球場目となり自身が持つ日本野手最多を更新する。00年開場の同球場のスプラッシュヒットは通算103本で、歴代最多通算762本塁打の球団OBバリー・ボンズが最多の35本を放っている。エドランドさんは「ボンズの打席はいつもマッコビー湾が興奮に包まれていた。今回の翔平の打席も同じような感覚に包まれるだろう」と話した。

 開場翌年の01年10月からスプラッシュヒットを追うエドランドさんは、年間約40試合にカヤックで出動。6月に68歳を迎えるが「決して準備を怠らないこと」をモットーに、体力維持のために日課の筋トレを怠らない。さらに1週間に1度は必ず2マイル(約3・2キロ)泳ぐ。53球中10球は、海に飛び込んで勝ち得たものだ。

 海上にはトイレがないため、極力水分は取らず、ナッツ、ニンジンなどで栄養補給に努める。予備の電池を携帯しながらラジオ中継を注意深く聴き、特に対右投手の時の左打者の打席を最も警戒する。「私は後ろ向きにもこぐことができるし、両利きなのでどちらの手でもボールをつかむことができる。このスキルを持っている競争相手は少ない」と自信を見せる。

 打者専念の今季の大谷は打率・355、54安打、14二塁打などが両リーグトップ、本塁打はブレーブス・オズナの12本に続く同2位タイだ。「今回は各試合で50隻以上は来るだろう。大谷のスプラッシュヒットをゲットできたら、売却して、妻のスーザンとの日本旅行の資金に充てることを検討したい。今年は50本塁打以上は打ち再びMVPになると予想している」とエドランドさん。ファンも歴史的一発を待ち望んでいる。

 ▽スプラッシュヒット オラクル・パーク右翼席後方のマッコビー湾に飛び込む本塁打で、正式にカウントされるのはホームのジャイアンツ所属選手のみで通算103本で、ジ軍以外は61本。歴代最多はバリー・ボンズの35本となっている。10年にカブス時代の福留孝介が右翼席の旗に当てて着水させた際はカウントされず、日本野手の達成者はいない。ちなみに「マッコビー」は、ジ軍OBでウィリー・メイズらと主軸を組み通算521本塁打し野球殿堂入りしたウィリー・マッコビーにちなんだ名称となっている。

スポーツニッポン

「日本」をもっと詳しく

「日本」のニュース

「日本」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ