パイレーツ有望株スキーンズ 4回途中3失点も球団最速163.9キロ 衝撃デビューにファン総立ち

2024年5月12日(日)7時17分 スポーツニッポン

 ◇ナ・リーグ パイレーツ—カブス(2024年5月11日 ピッツバーグ)

 2023年ドラフト1巡目(全体1位)で指名されたパイレーツの超有望株ポール・スキーンズ投手(21)が11日(日本時間12日)、本拠でのカブス戦でメジャーデビュー。4回0/3を6安打3失点で降板し、勝ち負けは付かなかった。

 地元メディアで「ポール・スキーンズ・デイ」と大々的に報じられた一戦で、スキーンズが噂通りの活躍を見せた。先頭のトークマンの初球から101マイル(約162.5キロ)の速球をマーク。全て100マイル以上をマークした速球を軸に追い込むと、6球目に101.9マイル(約163.9キロ)で空振り三振に仕留めた。この一球が2015年のスタットキャスト導入後の球団最速記録となり、わずか6球で塗り替えた。

 2番の鈴木に対しては一転変化球攻め。スプリットとスライダーを見逃してあっさり追い込まれると、3球目のスライダーにバットが空を切った。3番のベリンジャーには四球を与えたが、4番のモレルを中飛に打ち取って上々の立ち上がりを見せた。

 2回は1死後から四死球と安打で1死満塁のピンチ。それでも9番ゴームズを101.2マイル(約162.8キロ)速球で見逃し三振に仕留めると、1番トークマンは100.9マイル(約162.3キロ)で二ゴロに仕留めてピンチを脱した。

 味方打線の援護を受けて6—1とリードを広げた4回にトークマン、鈴木に連打を許して無死一、二塁となったところで球数が自己最多84球に到達。この回を投げきれば勝ち投手の権利を得ることができたが、無念の降板となった。それでも衝撃デビューを果たした新人右腕に対して地元ファンは総立ちで称えた。

 その後、救援陣が乱調で2投手が4者連続押し出しなどで立て続けに失点し、スキーンズにも2失点が記録された。同点となったところで雨脚が強まって雨天中断となった。

 「Fireballing right—hander(火の玉右腕)」と称される剛腕スキーンズは、パイレーツに入団した際の契約金920万ドル(約14億3500万円)はドラフト選手の史上最高額だった。大リーグ公式サイトのプロスペクト(有望株)ランキングは3位で、投手としては堂々の1位だ。

 今春のキャンプには招待選手で参加も、経験を積ませるためにシーズンは3Aで開幕を迎えた。3Aインディアナポリスでは7試合に登板。27回1/3を投げて防御率0・99、45奪三振という数字を残した。

スポーツニッポン

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