インディカー第5戦GMRグランプリ予選/0.0027秒差の熾烈な予選バトルをルンガーが制し初ポール奪取

2023年5月13日(土)9時31分 AUTOSPORT web

 インディアナポリス・モータースピードウェイのロードコースで開催されているNTTインディカー・シリーズ第5戦GMRグランプリ。12日に予選が行われ、クリスチャン・ルンガー(レイホール・レターマン・ラニガン)が0.0027秒差でインディカー初ポールポジションを獲得した。


 金土の2デイ開催となるGMRグランプリ。予選前に行われた2回のプラクティスでどちらも2番手タイムと速さを見せていたルンガーは、ふたつに分かれて走行が行われる予選Q1でも調子を持続し、グループ1をトップ通過を果たす。


 グループ2では、プラクティス1でトップに立っているパト・オワード(アロウ・マクラーレン)がトップでQ2に進出する。


 12台で走行し、上位6台を争う予選Q2。アレックス・パロウ(チップ・ガナッシ)が1分9秒2082でトップ通過。ルンガーは0.02秒差の2番手、オワードも3番手でQ3に進出する。
 

パト・オワード(アロウ・マクラーレン)


アレックス・パロウ(チップ・ガナッシ)

 
 フェリックス・ローゼンクヴィスト(アロウ・マクラーレン)、ジャック・ハーベイ(レイホール・レターマン・ラニガン)、カイル・カークウッド(アンドレッティ・オートスポート)と続き、Q3ファイアストン・ファストシックスは新鮮なメンバーが連ねる。


 そして、ポールポジションを争うQ3でルンガーは、ファストシックスフォーマットで最も僅差となるバトルを制することになる。


 1度目のアタックで1分9秒5827を記録したルンガーは、2回目のアタックで1分9秒3321を記録しトップに立つ。残り1分、Q2トップのパロウが迫るが0.0899秒届かない。さらにローゼンクヴィストが途中までルンガーを上回るタイムで走行。フィニッシュラインを超えると0.0027秒差届かず、ルンガーがインディカー初、そしてデンマーク人初のポールポジションを獲得。ファイアストン・ファストシックスの予選フォーマットでは最も僅差の決着となった。


「この45号車は、一日を通して速かったよ。期待はしていたけど、まったく予想していなかったので、今ここにいることができて本当にうれしいね」


「僕たちには(勝利の)チャンスがある。レースでこの場所に留まるしかないね。これまでもIMS、少なくともロードでは速さを見せていた。なので今年は自信があったよ。前回のレースでは2位フィニッシュだったし、今朝のプラクティスでは両方2番手だったので、ひとつ順位を上げたかったし、実際にできたね」とルンガー。
 

クリスチャン・ルンガー(レイホール・レターマン・ラニガン)


フェリックス・ローゼンクヴィスト(アロウ・マクラーレン)

 
 レイホール・レターマン・ラニガンにとっても2020年8月のゲートウェイ戦で佐藤琢磨が獲得して以来のポール獲得だ。チームメイトもハーベイが4番手、グラハム・レイホールも8番手と上位につけている。


 0.0027秒差でポールを逃したローゼンクヴィストは、「最後は決めるだけだった。ちょっとミスをしてしまい、ぐらついてしまったよ。でもポール獲得に挑戦したんだ。クリスチャンにおめでとうを言いたいね。スカンジナビア同士のフロントロウ、それはいつもクールだね」とコメント。


 パロウが3番手、4番手にハーベイ、オワード、カークウッドが続く結果隣、Q3でのトップ6の差は0.2979秒とこちらもファストシックス史上4番目の僅差の熾烈な予選バトルだった。

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