日テレ東京V“元なでしこコンビ”が初優勝へのラストピース 岩清水&宇津木が長期離脱から復帰

2025年5月13日(火)16時12分 スポーツニッポン

 WEリーグの日テレ東京Vが首位で17日の最終節・千葉戦を迎える。初優勝を目指す名門のラストピースが埋まった。長期離脱していた元日本代表DF岩清水梓(38)、同DF宇津木瑠美(36)がシーズン最終盤でピッチに帰ってきた。ともに11年女子W杯優勝を経験したレジェンドだ。

 昨夏の開幕前に左膝前十字じん帯を損傷した岩清水は、11日の大宮戦で今季初めてメンバー入り。出番はなかったがベンチを盛り上げ、経験に基づいた的確な助言を後輩に送った。チームは後半の2得点で逆転勝ち。「自分がいる意味、この最終盤でチームの力になれていると、この間の試合で実感した」と言葉に力を込める。

 大宮戦は先発に10代が4人。平均年齢は21・64歳だった。そんな若いチームが挑む大一番。百戦錬磨の宇津木は「一歩、半歩で変わってくる」と細部へのこだわりを説く。「世界一を獲るまでに、つま先の一歩や相手のオウンゴールで勝った試合も経験した。スローインを始める位置、セットプレーを始めるタイミングから勝負が始まっている」。23年秋に大ケガを負い、後輩たちの成長に刺激を受けながら長く険しいリハビリを乗り越えた。前々節のINAC神戸戦から2試合連続で途中出場。「ゴールは人一倍、狙ってますよ」とちゃめっ気も見せる。

 松田岳夫監督はベテラン2人の存在意義を強調する。「試合の厳しさや勝つこと、1点取ることの難しさは彼女たちは十分理解している。言葉やちょっとした仕草でチームに伝えてくれるので、もの凄くプラスになっている」。18歳のMF真城美春も「優勝を経験された選手が近くにいるのは凄く頼もしい」と感謝する。

 2位・INAC神戸とは勝ち点で並び、得失点差で「4」上回る。同時刻キックオフの他会場の結果も気になるが、岩清水は「若い子たちには関係ない。持っている力を出すことに全力を尽くしてほしい」。リーグ発足4年目で初の頂点へ。歓喜の瞬間を迎える準備は整っている。

スポーツニッポン

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