短期間でのチーム代表交代や、主要人物の離脱が続くアルピーヌF1。ルノーCEOは「安定性」を求め投資継続を明言

2025年5月14日(水)8時0分 AUTOSPORT web


 ルノーのルカ・デメオCEOは、ようやく同グループのアルピーヌF1チームの状況についてコメントした。チーム代表を務めてきたオリバー・オークスの突然の辞任により、エンストンを拠点とするチームの運営を日常的に担う監督者の不足が深刻になってから1週間になる。


 アルピーヌはMotoGPに出場しているプリマ・プラマック・ヤマハMotoGPのメインパートナーであり、デメオはMotoGPの第6戦フランスGPを訪れた。そこで彼は、平静さを表すメッセージを伝えようとするなかで、前日に同社のWECチームが達成した結果(編注:第3戦スパ・フランコルシャンにおいて、3位と8位に入賞)を、物事が正しい方向に進んでいる証拠として挙げた。




2025年MotoGP第6戦フランスGPを訪れたルカ・デメオ(ルノー・グループ CEO/写真左)

 フランスのテレビ局『Canal+』のインタビューで、デメオは、「我々はこのチームに何らかの安定性を見つけようとしている」と語り、「ひとつ確かなことは、うまく機能するための魔法が見つかるまで投資を続けるということだ」と、大胆な発言をした。


「アルピーヌは耐久レースを含む多くの分野に関わっている。土曜日はよい結果が出ており、ル・マンに向けて大きな期待が持てる。うまくいくものもあれば、そうではないものもある。我々は断固として努力を続けなければならない」



ジュール・グーノン/フレデリック・マコウィッキ/ミック・シューマッハー組の36号車アルピーヌA424

 2016年にルノーがジニー・キャピタルからチームを買い戻して以来、エンストンを拠点とするチームでは、チーム代表が入れ替わり立ち替わりしている。フレデリック・バスール、シリル・アビテブール、ローラン・ロッシ、オットマー・サフナウアー、ブルーノ・ファミン、そしてオリバー・オークスの全員が短期間チームを率いており、同時期には組織の主要人物がアルピーヌを去っている。マルチン・ブコウスキー、アラン・パーメイン、パット・フライ、ダビデ・ブリビオ、マット・ハーマン、そしてボブ・ベルもチームを去っており、この動きはジェラール・ロペスがチームを売却せざるを得なくなって以来、チームがいかに不安定になっているかを示している。


 フランス人実業家の下でも物事が安定していたわけではないが、少なくとも当時ロータスと名付けられたF1チームはプライベートエントラントであり、世界最大の自動車メーカーのひとつを代表してはいなかった。現時点では、アルピーヌF1のエグゼクティブアドバイザーを務めるフラビオ・ブリアトーレがリモートでチームを運営しようとしているため、オークスの職務はエンストンの各部門の責任者によって分担されているが、チーム代表については選定作業が行われているものの、今のところ最有力候補は見当たらない。



2025年F1中国GP (右から)アルピーヌF1チームのオリバー・オークス代表とエグゼクティブ・アドバイザーのフラビオ・ブリアトーレ

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