大リーグ日韓投手に大きなレベル差、韓国メディア嘆き節...日本は絶えずエース級輩出、韓国勢の現状は「非常に残念」
2025年5月15日(木)17時25分 J-CASTニュース
韓国スポーツメディア「スポーツ朝鮮」(ウェブ版)は2025年5月13日、大リーグのロサンゼルス・ドジャースに所属する山本由伸投手(26)の特集記事を組み、大リーグにおける日韓先発投手のレベルの相違に言及した。
「大リーグトップクラスの韓国人エース誕生はいつになるのか」
大リーグ2年目の山本は、開幕から好調を維持している。本拠地ドジャースタジアムで行われた15日のアスレチック戦では、6回を投げ4安打3失点(自責3)で5勝目を挙げた。
今シーズンは9試合に先発して5勝3敗、防御率2.12。クオリティスタート(QS=6回以上を投げて自責点3以内)達成率は、55.6%となっている。
米国での評価は非常に高く、12日に大リーグ公式サイトが発表した、25年度1回目となるサイ・ヤング賞の模擬投票で、山本は1位票を22票獲得しナ・リーグ1位となった。ナ・リーグで1位票を獲得した投手は18人だった。
韓国では、韓国出身のキム・ヘソン内野手(26)が、ドジャースに所属していることもあり、ドジャースのニュースが連日報じられている。
「スポーツ朝鮮」は、「日本人4594億(ウォン)エース、アジア初の歴史に残る可能性...大リーグトップクラスの韓国人エース誕生はいつになるのか」とのタイトルで、サイ・ヤング賞の模擬投票の結果を報じた。
「日本はアジア史上初のサイ・ヤング賞投手の誕生を夢見ている」
記事では「リュ・ヒョンジンのように、米国大リーグで最上級エースとして扱われる韓国人投手を再び見ることができるだろうか。リュ・ヒョンジュン以後、韓国は大リーグのエース投手輩出に失敗しているが、日本は今年、アジア史上初のサイ・ヤング賞投手の誕生を夢見ている」と伝えた。
記事にあるリュ・ヒョンジン投手(38)は韓国出身で、12年オフにポスティングシステムを利用して韓国プロ野球(KBO)からドジャースに移籍した。
大リーグ1年目の13年は、30試合に先発して14勝8敗、防御率3.00を記録。19年には14勝5敗、防御率2.32で最優秀防御率のタイトルを獲得した。サイ・ヤング賞の有力候補に挙がるも、投票では2位だった。
「スポーツ朝鮮」は、リュの大リーグでの活躍を懐かしみ、「リュ・ヒョンジュン以後、大リーグで先発ローテーションを守る韓国人投手がいなくなった。大リーグに挑戦する先発投手もいなくなり、KBOリーグを経ずにアメリカに渡った若手だけが挑戦を続けている」と現状を解説した。
そして、「日本はダルビッシュ有をはじめ、山本由伸、佐々木朗希、千賀滉大、今永昇太ら大リーグのマウンドで活躍する先発投手を続々と輩出している」とし、「一方の韓国は、世界舞台に挑戦する新しいエースが登場しておらず非常に残念だ」と嘆いた。
現在、韓国出身のイ・ジョンフン外野手(ジャイアンツ、26)や、キム・ヘソン内野手(ドジャース、26)らが大リーグで活躍している。キムは、15日のアスレチックス戦で、大リーグ第1号本塁打を記録し、山本の勝利をアシストした。