選手権リーダーのエバンスが初日首位。0.2秒差の同タイムでオジエとタナクが続く【第5戦デイ1レポート】

2025年5月16日(金)7時58分 AUTOSPORT web


 5月16日、WRC世界ラリー選手権第5戦『ラリー・ポルトガル』の競技初日はSS1が行われた。全長の短いターマック(舗装路)ステージで実施されたこのスーパーSSでは、選手権リーダーのエルフィン・エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1)がトップタイムをマークし総合首位に立っている。


 9月の第11戦チリまで続くグラベル(未舗装路)連戦の初戦となる第5戦ポルトガルが木曜日に開幕。現地朝のシェイクダウン、夕方に行われたセレモニアルスタートに続き、陽が傾き始めた19時過ぎから、大西洋に面するリゾート地『フィゲイラ・ダ・フォス』にて今大会のオープニングステージとなるスーパーSSが実施された。



 このSS1は全長2.94kmのターマックステージ。各車はグラベル仕様のマシン特有の大きな姿勢変化を見せながら、沿岸部の公道と駐車場に設定された特設ステージを駆け抜けていった。多くの観客が見守るなか、地元ポルトガル出身ドライバーとWRC2クラス上位ランカーの走行に続いてラリー1勢がポイントランキング下位のドライバーからアタックに入っていった。



マルティン・セスクス(フォード・プーマ・ラリー1) 2025年WRC第5戦ポルトガル

 翌日以降も使用するグラベルタイヤを使いすぎず、かつタイムも出さなければならない状況下で速さを見せたのは、現在チャンピオンシップをリードしているエバンスだった。一日の最後に登場したウェールズ人ドライバーは、同タイムで暫定首位のポジションに並んでいたオイット・タナック(ヒョンデi20 Nラリー1)とセバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)を、それぞれコンマ2秒上回る2分18秒1をマーク。SS1を制すとともにデイ1終了時点のラリーリーダーとなった。


 非常に僅差の争いなか、4番手にはトップからコンマ4秒おくれたアドリアン・フルモー(フォード・プーマ・ラリー1)がつけ、0.2秒差で現王者のティエリー・ヌービル(フォード・プーマ・ラリー1)が続くトップ5に。2分19秒台のタイムとなったカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が6番手、同じくGRヤリスを駆る勝田貴元は2分20秒台で7番手に。


 その後ろはやや間が空き、若手のサミ・パヤリ(トヨタGRヤリス・ラリー1)がトップから4.1秒差の8番手。WRC2クラス首位に立ったニコライ・グリアジン(シュコダ・ファビアRSラリー2)を間に挟み、シェイクダウンで最速となったマルティン・セスクス(フォード・プーマ・ラリー1)がトップ10リザルトを締めくくっている。Mスポーツ・フォードWRTの僚友であるジョシュ・マッカーリーンとグレゴワール・ミュンスター(ともにフォード・プーマ・ラリー1)は2分25秒ジャストの同タイムで総合17番手・18番手でSS1を終えている。


 WRC第5戦ポルトガルは、明日16日(金)のデイ2から本格的なグラベルラリーがスタートする。フルデイ初日はSS2からSS11までの計10本、都合146.48kmで争われるが、ミッドデイ・サービスが設定されておらず各選手は2回のリモートサービスのみで今大会最長の一日を走り切る必要がある。



ジョシュ・マッカーリーン(フォード・プーマ・ラリー1) 2025年WRC第5戦ポルトガル


セバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2025年WRC第5戦ポルトガル


オイット・タナック(右)とコドライバーのマルティン・ヤルヴェオヤ(ヒョンデi20 Nラリー1) 2025年WRC第5戦ポルトガル

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