【広島】カムバック組の活躍で4月24日以来の首位 新井貴浩監督は「チームに力がついてきている」と手応え
2025年5月17日(土)5時0分 スポーツ報知
マウンドでハイタッチを交わす広島ナイン(カメラ・石田 順平)
◆JERAセ・リーグ 阪神2—4広島(16日・甲子園)
広島が直接対決を制して4月24日以来の首位を取り戻した。“カムバック組”の躍動で、順位も今季最多タイの貯金5も元通り。2—2の9回2死二塁、モンテロが強烈な打球を中前にはじき返した。「ああいう場面が自分の仕事。打たないといけないよ」。左脇腹の肉離れから13日に復帰した助っ人が、同日の巨人戦(マツダ)の12回サヨナラ打に続く決勝打を放った。
復帰戦からチームは4連勝。「この流れを続けたい」と加速の使者になっているが、同じ13日に右足の故障から戻った秋山も暴れた。復帰後初スタメンの第1打席で右越えの1号ソロ。仁志敏久(元巨人、横浜)に並ぶ通算24本目の先頭打者本塁打で勢いをつけた。5回には左前打を放ち、7回の左翼線二塁打で今季初の猛打賞。復帰後3戦は代打だったが、「試合に出る状況が少し変わっている。去年や開幕3連戦とは違う」と、待望のスタメンで貫禄を示した。
新井監督は逆風をものともしない一発に「すごい音がした。金本先輩のようでした」と驚嘆。4月25日〜5月2日の7連敗で4位まで落ちたが、その後は9勝2敗で“帳消し”だ。「故障の選手が戻ってくれたから」と語りつつ、不在の4月を支えた若手の躍動も実感。秋山に簡単に中堅を譲らなかった中村奨らを念頭に、「ベテランも『まだまだ負けないぞ』という気持ちになる。いい競争、いい刺激。少しずつだけど、チームに力がついてきている」と目を細めた。(安藤 理)