「クラブの狙いは再構築と給与の圧縮」レアル・ソシエダ、主力3選手が退団有力と現地報 久保建英も移籍の見通し「複数のプレミアクラブから関心」
2025年5月16日(金)17時50分 ココカラネクスト

久保がさらに上を目指すなら環境を変えることが必要だろう(C)Getty Images
今季、ラ・リーガ中位に沈んでいるレアル・ソシエダは、シーズン途中でイマノル・アルグアシル監督の今季限りでの退任が発表されるなど、すでに来季へ向けた大きな動きをみせている。そしてその動きは、やはり指揮官の交代だけにとどまらないのかもしれない。現地メディアでは退団の噂が囁かれる主力選手についても、それぞれ名前を挙げ、その可能性を論じている。
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スペインの移籍に関する情報を発信する『Fichajes.net』が5月15日、「レアル・ソシエダを去る3人のスターたち」と銘打ったトピックを配信。クラブの今後について、「今夏に大きな変革の波を迎える準備を進めている」と評しながら、3人の中心選手の去就に対する見解を綴っている。
同メディアは、レアル・ソシエダが来季へ向け、大幅なチーム改革を断行すると見通し、「フロントの構造的な変化だけでなく、ロッカールームにも大きな動きが起こる可能性がある。クラブの狙いは、スポーツプロジェクトの再構築と同時に、選手給与の圧縮だ」などと指摘。
その上で、現時点で「移籍がほぼ決定」と断じているのは、マルティン・スビメンディ。すでに欧州内でも報じられているアーセナル移籍を有力視しており、「イングランドのクラブは契約解除金の6000万ユーロ(約97億6500万円)を支払う意向を示している。これは、レアル・ソシエダの財政にとって大きな助けとなるだろう」などと説いている。
さらに、ブライス・メンデスの名前も記されており、「彼は今季あまり目立った活躍を見せられず、クラブのスポーツ部門は良いオファーが届けば売却に前向きと見られている」として、やはり他クラブへの放出を見込み、「2028年まで契約を残しており、加入時の移籍金が1400万ユーロ(2022年)であることを踏まえると、もし売却できれば十分な利益を得られる可能性がある」と予想する。
そして、3人目として挙げているのは久保建英だ。「将来についてはクラブ内でも不確実性が広がっている。日本人アタッカー本人は残留の意思を示しているが、彼の周囲からはプロジェクトの方向性に対する不安の声がクラブに届いているという」と現状を説明。加えて、「すでに複数のプレミアリーグのクラブが獲得に関心を示しており、その動向が注目される」などと綴っている。
スビメンディ、メンデス、久保はいずれも、近年におけるレアル・ソシエダの躍進を力強く牽引した。この3選手が今季限りで実際に退団となれば、クラブの根幹から大きく揺らぐ事態となることは避けられないだろう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]