2被弾を浴びた“菅野の106球” 「借金地獄」を救えずもオリオールズ指揮官は擁護「運が悪かっただけだ」

2025年5月16日(金)11時0分 ココカラネクスト

ツインズ打線を抑えきることができなかった菅野。(C)Getty Images

 快進撃を続ける強力打線に熱投したが、欲しかった結果は手にできなかった。

 現地時間5月15日、オリオールズの菅野智之が、本拠地でのツインズ戦に先発。6回1/3、それもメジャー自己最多となる103球を投げ、被安打6、4失点、3奪三振、1四球と粘ったが、援護に恵まれずに0-4とリードを許して降板。無念の形で5勝目を逃した。

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 出だしは快調だった。10連勝中と絶好調のツインズに対して初回をわずか9球で3者凡退に抑えて順調に滑り出すと、続く2回も2シームやスイーパーを駆使した投球で相手打者を翻弄。3者凡退で1人の走者も出さなかった。

 ただ、3回に菅野は捕まる。先頭のロイス・ルイスに二遊間を破る中前安打を浴びて初めて走者を背負うと、1死一塁で9番打者のダショーン・ケージーJr.に右翼席への1号2ランを被弾。内角低めに投じた82.6マイル(約132.9キロ)のスイーパーをすくい上げるようにはじき返された。

 さらに続くバイロン・バクストンにも初球のやや高めに浮いた91.3マイル(約146.9キロ)の2シームを捉えられて左中間にソロ本塁打。2球連続で被弾する痛恨の3点のリードを許し、手痛い展開となった。

 4回からは3イニング連続無失点に抑え、立ち上がったように見えた菅野は7回も続投。1死を奪ったところでメジャー自身初となる100球を超える。体力的な不安も懸念された中で、ウィリー・カストロに左翼線への二塁打を許した35歳は、なおも続くルイスに左前適時打を浴び、無念の降板となった。

 この敗戦で今季ワーストとなる借金11となったオリオールズ。開幕から低調なパフォーマンスが続くチームの中で、“光明”となっている菅野だけに何とか白星を掴みたいところだったが、打線の援護がなければ、どうしようもない。

 実際、指揮官は35歳の“ルーキー”を慮る。試合後、地元スポーツ専門局『MASN Sports』のインタビューに応じたブランドン・ハイド監督は「トモの調子は間違いなく良かった」と指摘。前日にダブルヘッダーが行われ、ブルペン陣が使いにくい状況だったことを加味し、「彼(菅野)が7回を投げ切れることを期待してはいた。そして、彼は実際にもう少しで投げ切れたんだ。いい投球も見せたけど、運が悪かっただけだ」と強調した。

 この試合を終え、9先発で4勝(3敗)、防御率3.08、WHIP1.03の好成績を収めている菅野。オリオールズが15勝27敗と大きく負け越している中で、快進撃を続けるベテランは異彩を放っている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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