菅野智之を指揮官が労う「彼は敗因ではない」 今季最多103球力投も米自己ワースト4失点で3敗目

2025年5月16日(金)7時30分 スポーツニッポン

 ◇ア・リーグ オリオールズ0—4ツインズ(2025年5月15日 ボルチモア)

 オリオールズの菅野智之投手(35)が15日(日本時間16日)、本拠でのツインズ戦に先発したが、3回に2者連続本塁打を喫するなど6回1/3を投げて6安打4失点、1四球、3三振だった。103球中62球がストライクで、メジャー9度目の先発にして球数は初めて100球を超え、4失点もこれが初めてだった。

 0—0のまま迎えた3回1死一塁から、9番・カージーに右越え先制2ランされた。さらに続く1番・バクストンには初球を左中間スタンドに運ばれた。ただ、立ち上がりはテンポ良く、1、2回ともに3者凡退。3点の先行を許した後の4、5、6回を無失点に抑え、この時点ではクオリティースタート(6回以上、自責点3以下)を達成していた。だが、7回に1死からカストロの左翼線二塁打とルイスの左前打で1点の追加を許し、ここで降板を命じられた。

 ブランドン・ハイド監督は「(連続被弾した)あのイニング以外は素晴らしかった。とてもいい球を投げていた。勝つための機会を与えてくれた。カージーにスライダーを打たれたが、ミスは多くはなかった。彼は勝機を与えてくれていて、敗因ではない。私たちは(ツインズの)パドック投手に苦しみ、得点できなかった」と菅野の力投を労った。

 また、6回を投げ終えた段階で球数は93球に達していたが、それでも菅野は7回のマウンドに登った。菅野は「昨日、ダブルヘッダーで中継ぎピッチャーもたくさん投げてたので、チームの助けになればと思ってあの回(7回)は投げ切りたかったな、という気持ちです」とチームの台所事情を慮っての続投だったことを明かした。

 前日、チームは同じツインズを相手にダブルヘッダーを戦い、2試合で計8投手をつぎ込んでいた。だからこその“続投志願”で、これには指揮官も「彼の調子は良かった。フレンチ(投手コーチ)と話したが、彼の状態は良かった。7回は不運に見舞われた。カストロには2ストライク後にいい球を投げたが、反対方向に合わせられた。そして(ルイスの)内野ゴロが残念ながら間を抜けてしまった。6回までいい球を投げていた。ダブルヘッダーの翌日、3—0で負けている場面で多くの救援投手たちを起用したくなかった。それをしたら明日投げられなくなってしまう。だから菅野に7回を投げ切ってほしくて、実際に彼はもう少しでやり遂げられるところだった」と続投に踏み切った事情を説明した。

 7回1死から左翼線二塁打を放った6番・カストロが二塁ベースにヘッドスライディングした際に負傷し、試合が中断。この待ち時間に関し、指揮官は「それは彼自身に尋ねてほしい。私にはわからない。私は彼が7回もいい球を投げていて、アンラッキーなだけだったと思う」と話したが、その菅野は「確かにちょっと間があって難しい部分はありました」と影響があったことを認めた。指揮官も「いい投球をしていたが、不運だった」と7回の失点を悔しそうに振り返った。

 チームは打線が6安打無得点に抑え込まれて0—4零敗。3連敗で15勝27敗の借金「12」となり、地区最下位をひた走っている。

スポーツニッポン

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