菅野智之 痛恨2者連続アーチ被弾 今季自己最多の103球力投もメジャー自己ワースト4失点で今季3敗目

2025年5月16日(金)4時22分 スポーツニッポン

 ◇ア・リーグ オリオールズ0—4ツインズ(2025年5月15日 ボルチモア)

 オリオールズの菅野智之投手(35)が15日(日本時間16日)、本拠でのツインズ戦に先発したが、3回に2者連続本塁打を喫するなど6回1/3を投げ、2本塁打を含む6安打。メジャー自己ワーストの4失点で今季3敗目を喫した。

 ともに失投だった。0—0のまま迎えた3回、先頭のルイスに中前打されて迎えた1死一塁から、9番・カージーにカウント3—2から82・6マイル(約132・9キロ)スライダーを右越え先制2ランされた。さらに続く1番・バクストンには初球の91・3マイル(約146・9キロ)ツーシームを左中間スタンドに運ばれた。1本目はスライダーが左打者の外角から真ん中へ甘く入り、2本目は捕手のミットは右打者の外角に構えていたがツーシームが外角から真ん中に入ってしまった。制球力に定評のある菅野にしてみれば、まさに痛恨の失投だった。

 試合後、菅野は「何とか先制されないように気をつけてましたけど、あの回(3回)はもったいなかったなという気はします」と悔しそうに話した。

 立ち上がりはテンポ良く、1、2回ともに3者凡退。3点の先行を許した後の4回は1死から5番・コレアに右中間二塁打を許したが、後続を打ち取った。5回も先頭のクレメンスを四球で出したが、併殺崩れで1死を取った後、きっちり1番・フランスを遊ゴロ併殺に打ち取った。6回も3者凡退に抑えたが、7回には1死から連打で1点の追加を許し、ここで降板を命じられた。6回1/3でメジャー自己最多の103球を投げ、2本塁打を含む6安打4失点、3三振、1四球で、速球の最速は93・4マイル(約150・3キロ)だった。これで今季通算成績は4勝3敗、防御率3・08となった。

 6回を投げ終えた段階で球数は93球に達していたが、それでも7回のマウンドに登った。菅野は「昨日、ダブルヘッダーで中継ぎピッチャーもたくさん投げてたので、チームの助けになればと思ってあの回(7回)は投げ切りたかったな、という気持ちです」とチームの台所事情を慮っての続投だったことを明かした。

 前日、チームは同じツインズを相手にダブルヘッダーを戦い、2試合で計8投手をつぎ込んでいた。だからこその“続投志願”で、ブランドン・ハイド監督も「(菅野は)6回までは良い投球内容でした。ダブルヘッダーの後では、多くの投手を起用したくありません。明日も使えない投手もいますから。7回も投げ切れることを期待していましたが、もう少しでした。良い投球でしたが、不運でした」と労った。

 チームは打線が6安打無得点に抑え込まれて0—4零敗。3連敗で15勝27敗の借金「12」となり、地区最下位をひた走っている。このチーム状況について菅野は「みんな勝ちたいという気持ちを持ってると思うし、こんなチームじゃないと、ボクを含めてみんな思ってると思うので、いつか状況が好転すると考えるのではなく、今日やるんだという気持ちをみんなが持つことが大事だと思います。もう一回、冷静になって一人一人が役割を再確認して、また明日、球場に来て、ボクもまた次の登板に向けた調整をしたいと思います」と話した。オールドルーキーながら、その言葉にはチームリーダーの雰囲気が漂っていた。

スポーツニッポン

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