日本ハム・宮西 プロ野球新880戦連続救援 偉業のち苦笑い「宮西一色かと思いきや中島一色」

2025年5月16日(金)6時0分 スポーツニッポン

 ◇パ・リーグ 日本ハム7−0オリックス(2025年5月15日 エスコンF)

 日本ハム・宮西尚生投手(39)が15日のオリックス戦で連続救援登板を880試合に伸ばし、879試合で並んでいた岩瀬仁紀(中日)を抜いてプロ野球記録を塗り替えた。0—0の7回2死三塁で今季11試合目の登板。窮地を抑え、直後の決勝点を呼んだ。2年ぶりの白星がつき、首位死守に貢献。プロ18年目で6月に40歳を迎える鉄腕が輝きを放った。

 昨年8月のプロ野球初の通算400ホールドに続き、880試合連続救援登板の新たな勲章を手にしたお立ち台。宮西は、インタビュアーとして始球式からサプライズ登場した俳優で歌手の中島健人(31)に「宮西一色かと思いきや、中島一色で…」と苦笑いしつつ、本拠地ファンに感謝を込めた。

 「今日は日本ハムファンの新たな記録が誕生した日です!皆さんで喜び合いましょう!」

 出番は最大のピンチで訪れた。0—0の7回2死三塁で左の西川に対してワンポイント登板。「やべーな」と振り返った修羅場を冷静に二ゴロで切り抜けた。ベンチでは新庄監督から花束とねぎらいの言葉。「興奮していて、なんて言ったか全然覚えていなくて…」。それだけ入り込んでいた。

 デビューから救援一筋18年目。関学大時代は本格派で先発に憧れた時期もあった。プロ4年目に打たれて落ち込んでいた時に当時同僚だった金子誠(現ロッテ戦略コーチ)から「きれいに投げようとするなよ」と助言されてハッとした。「野手の人って結構見ているやんって。分かってくれる人が近くにおればいいんや」。中継ぎで生きる覚悟を決めた。

 来月2日に40歳の誕生日を迎えるチーム最年長左腕。今春キャンプでは北山にならってジャベリンスロー(やり投げ)を取り入れた。昨季限りで引退して球団スタッフに転身した鍵谷陽平氏が「宮西さんは時代に合わせたトレーニングを取り入れるのがうまい。長く現役を続けられる秘訣(ひけつ)」と証言するように衰えない向上心が支えだ。

 23年6月10日の阪神戦以来、2年ぶりの白星で花を添え、岩瀬の持つプロ野球最多登板1002試合まで残り122試合。「もう言わんとって。しんどいから。気にせず、地道にらしくいきたい」。宮西の記録は必ず、後輩たちの支えとなる。(清藤 駿太)

スポーツニッポン

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