「お義父さんのために優勝したい」 木下稜介は“特別な想い”胸に地元関西Vへ

2025年5月17日(土)11時30分 ALBA Net

木下稜介が単独首位で決勝ラウンドへ(撮影:佐々木啓)

<関西オープン 2日目◇16日◇日野ゴルフ倶楽部(滋賀県)◇7035ヤード・パー70>

関西出身(奈良県)のツアー通算3勝・木下稜介が、1イーグル・8バーディ・2ボギーの「62」をマークしトータル12アンダー・単独首位で決勝ラウンドに進む。好位置に立つ木下だが、今週は特別な想いを抱えて挑んでいることを明かした。


前戦「中日クラウンズ」の試合期間中に義理の父が他界し、前週のアジアンツアー「インターナショナルシリーズジャパン」は欠場。「今週も出られる状態ではなかったんですけど、妻が背中を押してくれて、『お父さんのために出て』と…」。胸が締めつけられるような想いを抱えながらも、日頃から支えてくれている妻の言葉に後押しされ、この舞台に立っている。

出だしの10番でバーディを奪うと、11番パー4では、130ヤードの第2打を52度のウェッジで放ち、ピン奥1.5メートルに着弾。バックスピンで戻ったボールはカップへ向かって転がり、ショットイン・イーグルを決めた。その後もスコアを3つ伸ばし、前半だけで6アンダーの「29」で折り返した。

後半は3番でボギーを叩くも、4番から4連続バーディを奪い、勢いに乗る展開に。良い流れをつかんだかに見えたが、最終9番パー4ではティショットをミス。「後半に入ってティショットが乱れていて、右プッシュが3発ぐらいあったんですけど、最後それを捕まえようとして、左に行ってしまった」と、痛恨のOB。

それでも「ダボにはしたくなかった」という気持ちで放った4打目は約2メートルにオン。これを沈め、いわゆる“OBバーディ”でダメージを最小限に食い止めた。

劇的なイーグル、そして緊張感に包まれた最終ホールも、空から義父が見守ってくれていたのかもしれない。「歴史のある大会ですし、今年で90回目。お義父さんのためにも優勝したい」と、特別な想いを胸に残り2日間を戦い抜く。


<ゴルフ情報ALBA Net>

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