ランボルギーニ、LMDhプログラムを正式発表。WECとIMSAへの2024年投入目指す

2022年5月17日(火)18時35分 AUTOSPORT web

 ランボルギーニは5月17日、同社が2024年のWEC世界耐久選手権とIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のトップカテゴリーで総合優勝を争うことを可能にするLMDhカーを開発すること発表した。


 共通仕様のハイブリッドシステムを組み込み、パワートレイン全体で500kWを発揮する新しいプロトタイプカーの開発は、ランボルギーニのモータースポーツ活動をまとめるスクアドラ・コルセのレーシング部門が担う予定だ。


 1年以上にわたる憶測の末に確定したプログラムによりランボルギーニは、7つめのLMDhメーカーとなり、すでにLMDhプログラムをアナウンスしているアキュラ、BMW、アウディ(開発を一時休止中)、アルピーヌ、キャデラック、ポルシェとともにIMSAとACOフランス西部自動車クラブが共同で作り上げたグローバルプラットフォームに参加することになる。


 また、フランスとアメリカの両団体がまとめたグローバルプロトタイプルールの融合により、LMDhはLMH(ル・マン・ハイパーカー)とのレースも可能。2023年以降、WECのハイパーカークラスとIMSAのGTPクラスでは、両方の規定のプロトタイプカーが出走可能となる予定だ。


 ランボルギーニLMDhの技術的詳細については情報が限られており17日の段階では搭載されるエンジンや車両の大本となるLMP2シャシーのメーカーは伝えられていない。


 そんななかSportscar365は、リジェ・オートモーティブがイタリアのメーカーにベースシャシーを提供すること、エンジンはランボルギーニ製のユニットになる見込みであることを理解している。


「これはスポーツカーレースの最高峰へのステップアップであり、我が社にとって重要なマイルストーンとなる。私たちはもっとも厳しい検証の場で、最高のものと自分たちを評価する」と語るのは、ランボルギーニの会長兼CEOを務めるステファン・ウィンケルマン氏。


「これにより成功したモータースポーツプログラムの認知度をさらに高めることができ、同時に将来のテクノロジーをテストすることも可能になる。LMDhプロトタイプは、4つの車輪を備えたもっとも洗練されたオープンラボになるんだ」


 2024年に開始される予定のランボルギーニLMDhによるプログラムは、同社を2010年以来初めてル・マンに復帰させ、24時間レースで総合優勝を狙う道を開くことになる。

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