中量級で世界目指す佐々木尽と平岡アンディがトークショー「自分たちが道を切り開く」…すみだボクシング祭り開催
2025年5月17日(土)12時48分 スポーツ報知
「すみだボクシング祭り」でトークショーを行った佐々木尽(左)と平岡アンディ
毎年恒例のボクシングイベント「すみだボクシング祭り2025」が17日、東京・墨田区のひがしんアリーナで開催された。中量級で世界を目指す、WBO世界ウエルター級2位の佐々木尽(23)=八王子中屋=とWBA世界スーパーライト級1位・平岡アンディ(28)=大橋=がトークショーを行った。
日本人初のウエルター級世界王者を目指し、6月19日に東京・大田区総合体育館でWBO王者・ブライアン・ノーマン・ジュニア(24)=米国=に挑戦する佐々木は、王座奪取を力強く誓った。
「今までで一番楽しみですね。勝ったら本当に驚かれる。そういう試合ほど楽しめてできるタイプ。勝てる自信しかないです。日本の歴史を変えるために、人生かけて生活している。絶対にベルトを取って、日本の中量級を盛り上げる第一歩になれば」
昨年9月にWBA世界スーパーライト級挑戦者決定戦を制し、王者ゲイリー・アントゥアン・ラッセル(28)=米国=への挑戦権を持つ平岡は、近日中にも世界挑戦が発表される見通し。日本人選手33年ぶりの同級王座獲得へ、意気込みを語った。
「尽と同じ日に(世界戦を)やれればベストだったが、いつ来てもいいように、ラッセルとやるつもりでトレーニングしている。日本で試合できればベストだが、海外でも行きます。(ラッセルは)すごく強いいい選手。スピードもありアグレッシブ。自分とやれば面白い試合になる。サウスポーは自分としては得意な方なので、早く試合が決まってみなさんに応援していただければ」
世界的に強豪がひしめく中量級。日本人選手にとって世界王座は高い壁だが、佐々木と平岡は「自分たちが世界王座を取って道を切り開けば、中量級でも当たり前に活躍する日本人選手が出てくる」と声をそろえた。
両者は21年10月に、日本&WBOアジアパシフィック・スーパーライト級王座決定戦で対戦。平岡が11回TKOで勝利している。トークショーでは「今2人が戦ったらどっちが強いですか」との質問が飛び、平岡は「オレに決まってるだろ」と即答すると、佐々木も「いや、オレだよ」と反論。会場を沸かせた。