幕下付け出しの行徳が4連勝で勝ち越し 「今までと違う展開になったけど...」 拓大出身も学生相撲未経験
2025年5月17日(土)14時9分 スポーツニッポン
◇大相撲夏場所7日目(2025年5月17日 東京・両国国技館)
幕下最下位格付け出しの行徳(22=玉ノ井部屋)が、西三段目3枚目の清田(21=出羽海部屋)を寄り切りで下し、4連勝とした。
これまでの3番とは異なり30秒を超える取組となった。もろ差しを許す苦しい展開も、「今までと違う展開になったけど、落ち着いて取れた」と最後は寄り切った。
無傷の4連勝で勝ち越し。「ホッとしている。結果としては良いけど、内容は、まだ詰められるところがたくさんある」と引き締めた。
拓大出身だが、学生相撲の経験がない異色の経歴の持ち主。入門前は母校の東京・足立新田高でコーチを務めながら、稽古を積んできた。昨年の国民スポーツ大会成年個人3位となり、幕下最下位格付け出し資格を得た。注目されることについては「ニュースを見て自分の周りの人が喜んでくれるのが、うれしい。先生とか、お世話になっている方々が“ニュース見たよ”とか言ってくれる」と笑顔で語った。
◇行徳 康祐(ぎょうとく・こうすけ)2002年(平14)10月22日生まれ、東京都荒川区出身の22歳。小1から相撲を始め、中3まで文京針ケ谷相撲クラブ。足立新田高—拓大政経学部卒。学生相撲の経験はなし。昨年10月の国民スポーツ大会で個人3位。12月の全日本選手権は優勝した池田俊に敗れ16強。1メートル78、体重143キロ。得意は左四つ、押し。家族は父と兄。血液型A。趣味は「相撲」、天体観測。