カブス・鈴木誠也 “強肩”本塁補殺で魅せた 打っては2犠飛2打点でチームの3連勝に貢献

2025年5月19日(月)6時6分 スポーツニッポン

 ◇インターリーグ カブス6—2ホワイトソックス(2025年5月18日 シカゴ)

 カブスの鈴木誠也外野手(30)が18日(日本時間19日)、本拠で行われた「ウインディシティ・シリーズ」(シカゴダービー)第3戦のホワイトソックス戦に「3番・左翼」で先発。攻守に渡る活躍でチームの勝利に貢献した。

 初回の守備で、鈴木が魅せた。左翼線二塁打で出塁した相手先頭・メイドロスを三塁に置いた1死三塁の場面だった。ここで3番・パラシオスは定位置付近への左飛だったが、三走・メイドロスは本塁へと果敢にタッチアップを狙った。打球を処理した鈴木は捕手・ケリーへノーバウンドのストライク送球。きっちり本塁で刺して、併殺を完成させてみせた。スタンドもベンチも一気にボルテージが上がった。

 クレイグ・カウンセル監督も「彼(鈴木)は左翼で非常に良いプレーをしています。素晴らしい仕事をしてくれました。平均以上のプレーを何度もして、今日は素晴らしい送球で相手の得点を阻止しました。左翼でプレーした経験があまりない割には、素晴らしい仕事をしていると思います」と高く評価した。

 鈴木が運んできたイケイケムードがすぐさま打線を後押しする。その裏の攻撃で先頭の“PCA”ことクローアームストロングが中越え三塁打で好機を築くと、1死後、鈴木が81・2マイル(約130・7キロ)のスライダーを左翼に弾き返した。これが先制の左犠飛となり、PCAが本塁へと頭から滑り込んだ。鈴木がこの回の表に補殺を決めた状況とほぼ同じだったが、ホワイトソックスの左翼・ボールドウィンの本塁送球はワンバウンド。左翼手の“肩”の差が明暗を分けた。

 4回の第2打席は見逃し三振。1—1で迎えた6回にはブルハン、PCAの連打で1点を勝ち越し、さらに敵失がからんで無死二、三塁の好機。ここで鈴木が94・4マイル(約151・9キロ)の速球を素直に弾き返し、これが中犠飛となってさらに1点を追加した。ブッシュも中前適時打で続いてこの回一挙3点を奪った。

 7回には1点を追加し、なおも2死一、三塁で迎えた第4打席はきっちり四球を選んで満塁へと好機を広げたが、後が続かなかった。結局、この日は1打数無安打2打点、1四球で打率は・243に。それでも今季通算39打点とし、試合終了時点でトップのフローレス(ジャイアンツ)に3差の単独2位に浮上した。

 チームは「ウインディシティ・シリーズ」3連勝で28勝19敗の貯金「9」としガッチリ首位をキープした。これで鈴木が打点を挙げた試合は16勝4敗。鈴木が打点を積み上げるごとに、チームも勢いを増している。

スポーツニッポン

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