12号含む3安打4打点の鈴木誠也「周りがつくってくれた雰囲気に乗れた」43打点はメジャートップタイ
2025年5月21日(水)10時56分 スポーツニッポン
◇ナ・リーグ カブス14—1マーリンズ(2025年5月20日 マイアミ)
カブスの鈴木誠也外野手(30)が20日(日本時間21日)、敵地でのマーリンズ戦に「2番・右翼」で先発出場。5試合ぶりとなる12号本塁打を放つなど、5打数3安打4打点の活躍でチームの大勝に貢献した。
初回の第1打席は投ゴロに倒れたが、3回の第2打席は投手への内野安打で出塁。6回の第3打席は先頭で四球を選んだ。
さらに6回、打者一巡の猛攻で回って来た2度目の打席となる2死二塁の第4打席では相手3番手・バカーの高め直球を捉え、中越え2ラン。5試合ぶりの12号でこの回、8得点の猛攻を支えた。
8回の第5打席は中飛に倒れたものの9回2死満塁の第6打席では2点二塁打。この回、9—1と一方的な展開となり、マーリンズが内野手のサノヤを“野手登板”させると、54・7マイル(約88キロ)の緩い球を左翼線へきっちり運んだ。
この日、4打点をあげてシーズン43打点とし、ジャイアンツ・フローレスの42打点を抜いて、ナ・リーグトップに浮上した。
ア・リーグはこの日、ヤンキース・ジャッジが16号2ランを放ち、トップの43打点。鈴木とジャッジが両リーグトップで並んだ。
試合後、カウンセル監督が6回の打席を褒めていたとメディアから質問を振られた鈴木は「良い流れだったので積極的に振ろうって決めてたので、周りがつくってくれた雰囲気に乗れたのが良かったです」と打線全体の流れに乗っていけたと感謝した。
今季は主にDHでスタートしたが、5月に入って左翼、さらには右翼と外野守備につき、スタメン出場する試合が増えており「もちろん難しいは難しいですけど、逆にプラスに捉えて、いろんな位置を守れますし、試合にも入りやすいのですごく難しさは感じながらも自分のスキルアップとしてプラスに捉えてやってます」と語った。
また、試合中には“PCA”ことピート・クローアームストロングが鈴木のユニホームをめくってペットボトルの水を注ぎ込み“熱を冷ます”ようなイタズラも見られたが、鈴木は「迷惑です」と笑い、最後まで上機嫌だった。