幕下付け出しの行徳が無傷5連勝「後輩が頑張っているから、自分も...」 母校・足立新田高準Vに刺激
2025年5月19日(月)14時59分 スポーツニッポン
◇大相撲夏場所9日目(2025年5月19日 東京・両国国技館)
幕下最下位格付け出しの行徳(22=玉ノ井部屋)が、東幕下53枚目の琴翼(33=佐渡ケ嶽部屋)を押し出しで破り、5連勝とした。
立ち合いから横の動きに反応し、「落ち着いて対応できた」。最後まで攻め続けて押し出した。「目の前の一番に集中していた。下から手を使った。良かったと思う」と手応えを示した。
デビュー戦から無傷の5連勝となった。「経験値が積み重なっている」と成長を実感。動画などで対戦相手を研究するなど、入念な準備も欠かさない。
18日の高校相撲金沢大会の団体では母校・足立新田高が準優勝。拓大出身だが、学生相撲の経験がなく、入門前は母校でコーチを務めながら、稽古を積んでいた行徳は「後輩が頑張っているから、自分も頑張ろうと思う」と刺激を受けた様子だった。次の取組に向けては「気合を入れてやっていきたい」と力強く語った。
◇行徳 康祐(ぎょうとく・こうすけ)2002年(平14)10月22日生まれ、東京都荒川区出身の22歳。小1から相撲を始め、中3まで文京針ケ谷相撲クラブ。足立新田高—拓大政経学部卒。学生相撲の経験はなし。昨年10月の国民スポーツ大会で個人3位。12月の全日本選手権は優勝した池田俊に敗れ16強。1メートル78、体重143キロ。得意は左四つ、押し。家族は父と兄。血液型A。趣味は「相撲」、天体観測。