朝乃山 連続勝ち越し 幕下で鳴滝を突き出して4勝目 「吹っ切れて体も動く」
2025年5月20日(火)15時12分 スポーツニッポン
◇大相撲夏場所10日目(2025年5月20日 東京・両国国技館)
西幕下14枚目・朝乃山(31=高砂部屋)が西幕下13枚目・鳴滝(26=伊勢ノ海部屋)を突き出し、4勝1敗とした。昨年名古屋場所で左膝前十字靱帯を断裂して秋場所から3場所連続全休。今年春場所で三段目から復帰して7戦全勝だったのに続き、2場所連続勝ち越した。
立ち合いで得意の右を差せなかったが、一度はたいて泳がすと今度は突いて土俵外へ運んだ。「相手の重心を崩せたので。そこからは自分の相撲が取れた」と笑顔を見せた。
4日目の2番相撲で敗れ、7戦全勝なら番付的に可能だった今場所中の再十両を逃した。それでもその後、3連勝。「1敗したが吹っ切れて体も動く。あと2番白星を積み重ねて番付を上げたい」。関取復帰は早くても9月の秋場所(9月14日初日、両国国技館)以降となるが、気持ちを切らさずに上がれている土俵に自信を漂わせた。
「相手は一発食ってやろうという気持ちで来ている。土俵に上がったらそれを忘れて集中したい」。元大関は今に集中していた。