韓国「二刀流」高校生がレンジャーズと契約、大谷翔平目指すも...韓国紙は冷静「大谷と比べると小さい」「もっと筋肉を」
2025年5月20日(火)14時22分 J-CASTニュース
韓国の「二刀流」高校生、キム・ソンジュン選手(18)が2025年5月19日、大リーグのテキサス・レンジャーズと正式に契約を結んだ。契約金はおよそ130万ドル(約1億8900万円)になるという。
「キムはレンジャーズにとって契約金以上の価値がある」
韓国メディアによると、高校3年生のキムは身長185センチ、体重82キロで、ポジションはショートと投手を兼ねている。
2年生だった24年は、投手として14試合に登板して3勝1敗、防御率2.65を記録した。打者として28試合に出場し、打率.307、1本塁打、8打点。出塁率と長打率を合わせたOPSは.831だったという。
野球人気の高い韓国では、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手(31)の注目度が非常に高い。その中で、二刀流高校生の大リーグ挑戦は、「韓国版・大谷翔平」として大きな話題となっているようだ。
地元メディア「韓国日刊スポーツ」(ウェブ版)は、「キムはレンジャーズにとって契約金以上の価値がある」などのタイトルで記事を公開した。
記事では、レンジャーズのハミルトン・ワイス国際スカウト部長のコメントを紹介。
「キムに二刀流挑戦の資質があると信じている」
ワイス氏は「キム・ソンジュンに二刀流挑戦の資質があると信じている。何よりレンジャーズの価値を象徴する選手であり、人格を持つ人として期待が非常に大きい。ワールドクラス競争力を備えた選手だ」と語ったという。
多くのメディアがキムの二刀流挑戦に熱狂する中、「スポーツ朝鮮」(ウェブ版)は、18歳の挑戦を冷静に分析した。
同メディアは「投打ともにハイレベルでなければ意味なし」などのタイトルで記事を展開した。
記事では「大谷翔平の後を継ぐ、アジアの二刀流スターを期待できるだろうか?」と書き出し、こう分析した。
「キム・ソンジュンは主にショートを守る内野手で、90マイル台半ば(約153キロ)の速いボールを投げる投手だ。身長185センチ、体重は82キロで、大谷翔平(193センチ、95キロ)と比べると小さい。パワーヒッティングと剛速球を投げるためには、もっと筋肉をつけなければならないと思われる」
「スポーツ朝鮮」によると、キムは大リーグでの目標を大谷とし、「挑戦は容易ではないだろうが、最善を尽くす。これから後悔しないようにする。最善を尽くして一日も早く実力を磨けば、最高の大リーガーになることができる」と自信を見せたという。