計81ホールの強行軍も9バーディで「疲れをカバー」 昨年覇者の杉浦悠太が20年ぶりの記録更新に向けて好発進

2025年5月22日(木)14時59分 ALBA Net

杉浦悠太がバーディ量産で好発進(撮影:上山敬太)

<日本プロゴルフ選手権 初日◇22日◇三甲ゴルフ倶楽部 谷汲コース(岐阜県)◇7337ヤード・パー72>

昨年、プロ転向12戦目にして大会制覇を果たした杉浦悠太が、9バーディ・1ボギーの「64」のビッグスコアをマーク。午後組が回る中ではあるが、2位に2打差をつけて暫定単独首位でホールアウトした。


これだけのバーディを量産したものの、出だしの10番はアクシデントで始まった。ティショットは「とんでもないボールがでました」と左の崖下まで落としてしまい、2打目をフェアウェイにレイアップ。3打目をピン横5メートルにつけるも、2パットのボギーで「悔しい」スタートとなった。

しかし、これが唯一のボギー。「びっくりです」と自身も驚くほど、怒涛のバーディラッシュを見せた。11番で4メートルのバーディパットを沈めてバウンスバック。そこから「パッティングがよかった」と語るように、12番では10メートルの長いパット、13番の2メートル、14番でも1つ伸ばして4連続バーディ。

その後も16番で3.5メートル、2番の5メートルなど、アンジュレーションの効いた難しいグリーンでミドルパットをことごとく決めていった。打ち方などは今まで通りで、「(グリーンの)ラインが読めていた」と好調の要因を分析する。

杉浦は、前週の「関西オープン」直後の19日(月)に行われた「全米オープン」の最終予選会で36ホールを回り、トップ通過を果たした。20日(火)は9ホールの練習ラウンド、水曜日はプロアマで18ホールを回り、4日間で計81ホールをプレーしている。

疲労の心配もあるが、「バーディがいっぱい取れたので、あまり疲れずに、気持ちはどんどん上がってきて、体の疲れをカバーしてくれています(笑)」と、9つのバーディが癒しになっている。それでも多少の疲れは感じており、2日目に向けてはケアもしっかり行いながら、練習も続けるつもりだ。

昨年はメジャーという大舞台で初出場ながら、プロとして初めての勝利を掴んだ思い入れのある大会。連覇達成となれば、2004、05年大会を制したS・K・ホ(韓国)以来、20年ぶり大会史上9人目の快挙となる。日本タイトルでは通算17人目の記録にもなる。長く受け継がれる優勝カップに再び名を刻むべく、絶好のスタートを切った。(文・高木彩音)


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