羽生結弦の東京ドーム公演を生観戦 黒柳徹子89歳の本音を引き出す「現場力」の意味とは

2023年5月22日(月)19時33分 ココカラネクスト

羽生さん(写真)と黒柳さんの会話は実に興味深いものだった(C)Getty Images

 二人の信頼関係が画面からも伝わる、良質のバラエティーだったといえるでしょう。

 5月2日にテレビ朝日系のゴールデンタイムでオンエアされた「徹子の部屋SP」における羽生結弦さん出演のトークが、今もなお多くの視聴者から称賛され、話題になっています。

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 スポーツ紙のデスクは言います。

「二人は製薬会社のCMで共演するなどの縁があります。昨年大みそかの紅白歌合戦では、序盤の感想を聞かれたゲスト審査員の徹子さんがマイクの代わりにペンライトを持ってしまうハプニングがありました。その際には隣に座っていた羽生さんが即座にマイクを差し出す好アシスト。大みそかのニッポンがほっこりしたのも語りぐさです」

 番組の冒頭では紅白の話題に触れ、徹子さんは「助けていただきました。ありがとうございました」と感謝の言葉を口にしました。

 前述のデスクが番組を見て驚いたのは、徹子さんが羽生さんの伝説となった「2・26」、東京ドームでのアイスショー「GIFT」に自ら足を運んだ上で、その感想を本人にぶつけていたことだと言います。

「徹子さんは89歳。あのようなお立場にあるわけですから、わざわざ東京ドームまで足を運ばなくても、動画を見てそれらしい感想を伝えれば、番組としては成立するわけです。しかし、徹子さんは2月の寒い中、東京ドームへ向かい、あの空間を体感した。その上で番組では羽生さんと対峙している。これはテレビ人として凄いことだと思います」

 もちろん、徹子さんにそこまで「生で見たい」と思わせる羽生さんの魅力が凄まじいからに他なりません。

 番組の最後には徹子さんから名言が飛び出しました。

「何と言っても、変なことを言うようだけど、『見場がいい』。それも一つの才能。お顔の小ささとか、お体の細さとか、いろんなこと全部。『火の鳥』なんか、特にね」

「見場がいい」−。

 表現としてはクラシックですが、羽生結弦という才能を上手く言い表した言葉と思わざるを得ません。

「番組では羽生さんがスタジオで2回転ジャンプを披露するなど、徹子さんにサービスする一幕もありました。これもお二人の間に信頼関係が存在するからこそ。自ら現場に足を運び、その空気を感じた上で、自分の目でしっかり見て、思ったことを語る−。ジャーナリストとして大切なことを89歳になっても徹子さんがやっているからこそ、その思いが羽生さんに伝わり、このような素晴らしい番組が作れたとも言えるでしょうね」

 ホンモノとホンモノの掛け算によって生まれる感動。そこに年齢は関係ない。作り手の本気が伝わる番組だったと断言できるでしょう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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