近大首位タイ浮上 野間がけん引マルチ!1カ月高熱、体重10キロ減...初先発で5球団に復活アピール
2025年5月22日(木)15時6分 スポーツニッポン
◇関西学生野球春季リーグ第4節3回戦 近大4—1立命大(2025年5月22日 GOSANDO南港野球場)
関西学生野球の春季リーグ第4節3回戦が22日に行われ、近大が立命大を4—1で制して勝ち点を奪った。勝ち点を3とし、立命大、関学大と勝率で並ぶ首位タイに浮上した。
プロ注目の俊足外野手である野間翔一郎(4年)が「3番・左翼」で今春初先発し、存在感を示した。
1—0の3回2死無走者で左中間への二塁打を放ち、直後の適時打で生還を果たすと、4—0の8回先頭では中前打を放って4打数2安打と勝利に貢献した。
「ここまでチームに迷惑をかけてきたので、自分がチームを勝たせたいと思っていました。(実戦は)一発本番みたいな状況だけど、思ったよりも球が見えていたので良かったです」
大阪桐蔭(大阪)出身で50メートル走5秒8を誇る俊足巧打の左打ち外野手。プロ入りへアピールを期していた開幕直前の3月下旬にリンパ節に炎症が起きる「菊池病」を発症。40度前後の高熱が約1カ月続き、山口県内の実家で療養を続けていた。
体重は一時10キロ減の72キロまで減り、「何をするにも気力がなかった」と春季リーグ開幕後も体を動かせなかった。
練習は今月中旬に復帰したばかり。前節の関学大戦に代打で2試合に途中出場し、この日に先発出場を果たした。
「プロにしか興味がない。この春に全てをかけていたので相当落ち込んだけど、もう落ち込んでも一緒だなと思った。やるしかない」
今秋にプロ志望届を提出予定。球場では阪神、中日などNPB5球団のスカウトが視察した前で復活を印象づけた。
◇野間 翔一郎(のま・しょういちろう)2004年(平16)1月16日生まれ、山口県周南市出身の21歳。小1から遠石野球スポーツ少年団で野球を始めて投手や外野手などを務める。中学では山口東リトルシニアに所属。大阪桐蔭(大阪)では2年春に背番号16でベンチ入りし、2年秋から背番号7。近大では1年春にリーグ戦初出場。50メートル走5秒8、遠投100メートル。1メートル80、80キロ。左投げ左打ち。