横浜“村田スペシャル”で公式戦27連勝!カウント途中の継投駆使し関東ベスト4
2025年5月22日(木)5時0分 スポーツニッポン
◇春季高校野球関東大会 準々決勝 横浜3—2浦和学院(2025年5月22日 ノーブルホーム水戸)
第77回春季高校野球関東大会は21日、準々決勝2試合がノーブルホーム水戸で行われ、ベスト4が出そろった。今春選抜優勝の横浜(神奈川)は継投策が光り、3—2で浦和学院(埼玉)に勝利。新チーム結成後の無傷の公式戦連勝を27に伸ばした。打線好調の山梨学院は6—2で東海大相模(神奈川)を破った。
横浜はカウント途中で継投する「村田スペシャル」で公式戦連勝を27に伸ばした。追いつかれた後の8回2死三塁、1番打者に対しカウント1—1。先発の最速152キロ右腕・織田翔希(2年)を救援した最速146キロ左腕・片山大輔(3年)が、空振り三振でピンチを脱した。
「カウント途中から登板する練習をしている。ブルペンでは(想定して)1球目の配球をこだわっているのでいつも通り」。今春の選抜決勝の智弁和歌山戦でも「1球リリーフ」で三振を奪った片山は胸を張った。村田浩明監督は9回にも2度、カウント途中の継投を繰り出し1点を守り切り「浦和学院さんの打線は凄い。やっぱり(打者が)嫌なことをやっていかないとダメかなという試合だった」と振り返った。
昨秋の明治神宮大会を制覇し、選抜でも優勝。指揮官は「どちらが勝ってもおかしくなかった。2番手以降の選手たちが凄くいい準備をしてくれているので全員野球が少しずつ形になってきている」と日本一3連覇を目指す夏に向け、手応えの準決勝進出に目を細めた。(柳内 遼平)