エンゼルスのネビン監督に米メディアがシビアな見解 PO進出に向け「経験の浅さは無視できない」と指摘

2023年5月24日(水)6時30分 ココカラネクスト

今季プレーオフ進出を逃せば、指揮官の立場も危うくなりそうだ(C)Getty Images

 現在、ア・リーグ西地区で3位につけるエンゼルスは、現地時間5月22日(日本時間23日)、本拠地でレッドソックスと対戦し、2-1で勝利し貯金を3に増やした。5月は上旬に5連勝を記録し、大きな連敗も喫しておらず、同地区で上位を走るレンジャーズ、アストロズを追いかけている格好だ。

 昨季は同じ5月途中まで順調に白星を積み上げていたものの下旬から一転、勝利から遠ざかってしまい、翌月にかけて悪夢の14連敗、チームは一気に失速することとなった。

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 その連敗の最中より、エンゼルスの指揮を執っているのが現在もチームを率いているフィル・ネビン監督だ。昨年6月7日、ジョー・マドン前監督の解任に伴いコーチから昇格する形で監督代行に就き、今季より正式に指揮官となり、ポストシーズン進出を目指している。

 大谷翔平、マイク・トラウトというスターを抱えながらも、成績が急降下するという混乱の中、チームの先頭に立ってからおよそ1年。米メディア『FanNation』では現地5月22日、ネビン監督の特集記事を配信し、ここまで奮闘を続ける指揮官の手腕を論じている。しかし、その内容はチームのウィークポイントが挙げられるなど、ネガティブな内容となっているようだ。

 記事の中では、米識者のケン・ローゼンタール氏による見解として「これまでのところ、多くのことがうまくいっていない」「レンドーンは負傷者リスト入りしている」といった、指揮官としての力量やチーム状態を問う言葉が綴られている。

 またローゼンタール氏は現在、ワイルドカードを争う位置にいると述べながらも「不吉な兆候」として今季ワーストタイとなっている失策数に言及。「チームは32のエラーでメジャーリーグ首位に並んでおり、しばしば監督を悩ませる要因となっている」と指摘。

 さらに同メディアも「ネビンの監督としての経験の浅さは無視できない要素」と主張しており、加えて「ミスは許されず、勝利へのプレッシャーは計り知れない。ネビンが彼らを約束の地へ導くことができるかどうかは、まだわからない。しかし、このままチームが期待を裏切り続ければ、彼の職も危うくなることは間違いない」と見込みを示している。

 まだ上位にも食らいついている今季の戦い、さらに白星を重ね夏場の戦いに向かうことが出来るか。2シーズン目を戦うネビン監督の舵取りが、ここからさらに注目を集めることとなる。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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