23歳の“若き女房役”が打ち明けた大谷翔平との「当たり前じゃない日々」 規格外の偉才に向ける本音「僕は幸せだった」

2023年9月17日(日)18時0分 ココカラネクスト

捕手として大谷の凄みを間近で見てきたオホッピー。そんな若武者が偉才への想いを口にした。(C)Getty Images

「彼がやってきたことは特別」

 現地9月16日、エンゼルスを率いるフィル・ネビン監督は、右脇腹痛によって今季の残り試合を欠場が決まった大谷翔平への率直な想いを語った。「彼はずっと怪我と闘っていたし、頑張った。本当にプレーしたがっていた」と負傷者リスト入りによる離脱を惜しみつつも、グラウンド内外で見せる献身性を52歳の指揮官は改めて称えた。

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 指揮官にとってそうであるように、エンゼルスの選手たちにとっても二刀流スターの今季欠場は大きな決断となった。今オフに大谷はFA(フリーエージェント)が有力視されているため、これが別れとなる可能性が高まったからだ。

 16日のタイガース戦を前に、地元紙『LA Times』などの取材に「彼とのプレーは僕にとって当たり前のことじゃなかった」と語ったのはローガン・オホッピーだ。今季にメジャーデビューを飾った未来の正捕手候補は、時に「投手・大谷」をマスク越しに見つめ、ベンチやクラブハウスではアドバイスを受けてきた。

 23歳のルーキーは、大谷との「当たり前ではない日々」を次のように振り返っている。

「彼が投げているときに、キャッチャーとしてグラウンドに戻れないのはつらかったね。ただ、最前列で彼の活躍を見ることができて幸せだった。そして、彼の最高の姿も見ることができて感謝しているよ」

 もっとも、オホッピーは、開幕間もない4月に左肩関節唇を痛めて離脱。今季のほとんどの時間をリハビリに費やしたため、実のところ大谷とバッテリーを組んだ回数は少ない。それでも春季キャンプから2人でコミュニケーションを図り、関係を深めてきた。球史に残るスターとのそうしたかけがえのない時間は新人にとって大きな財産となっている。

 予期せぬアクシデントによって、チームからの離脱を余儀なくされた大谷。彼が来季に何色のユニホームに袖を通すかは不透明なまま。そんな状況での“別れ”は、規格外の活躍を間近で見守ってきた仲間たちにとって、一抹の寂しさを抱かせるものとなった。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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