渋野日向子の同級生・生源寺龍憲が首位浮上「我慢しながらできた」メジャー初制覇へ

2025年5月24日(土)17時45分 スポーツニッポン

 ◇子ゴルフツアー 日本プロ選手権第3終日(2025年5月24日 岐阜県 三甲GC谷汲C=7337ヤード、パー72)

 第3ラウンドが行われ、6位から出た生源寺龍憲(27=フリー)が6バーディー、1ボギーでこの日最少タイの67で回り、通算12アンダーで首位タイに浮上した。

 最終18番、2・5メートルのバーディーパットをねじ込んだ生源寺は力強いガッツポーズをつくった。67の好スコアに「よく我慢しながらできた」と納得顔で話した。

 8打差から追い上げを目指してスタートした直後、1番パー5で大トラブルに見舞われた。ティーショットが右の林へ。脱出を試みた第2打は木に当たって隣接する9番のフェアウエーに転がった。

 第3打は残り220ヤード。強烈な打ち上げで、しかも目の前に高い木が立ち塞がる最悪の状況だった。しかし生源寺は4Iでグリーン近くまで運んでナイスパー発進。3番でボギーが先行しても慌てず、その後6つのバーディーを重ねた。

 前週の関西オープンまではウッド型でロフト角23度の4Uを使っていたが「ロングのセカンド、ティーショットでも、風が吹くとアイアン型の方がコントロールしやすい」と今大会はアイアン型でロフト角22度のモデルに入れ替えた。

 その新兵器が難関パー3で威力を発揮した。実測226ヤードの7番ではピンをかすめるショットを奥4メートルに止めて、実測225ヤードの17番では30センチにぴたり。価値ある2つのバーディーを生み出した。

 岡山・作陽高校時代は渋野日向子と同期。20年の予選会に挑戦しプロ転向。23年には下部ツアーで2勝し賞金王に輝いた。レギュラーツアーに昇格した24年には初シードを獲得。今季は開幕戦東建ホームメイト・カップでツアー優勝を飾り、全4試合でトップ10入りしている。

 ホールアウト時点では2打差の2位だったが、その後ノリスに2罰打が科されて首位に並んだ。初めて最終日最終組で回ることになるが「明日も落ち着いてプレーすれば、チャンスはあると思う」といたって冷静だ。

 ツアー初優勝は、最終日が悪天候で中止になり短縮競技だったため複雑な思いもある。「4日間やって優勝できれば実感もあるだろうし、ちゃんと勝ちたい」と72ホールでの戴冠を望んでいる。

スポーツニッポン

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