レアル・マドリード、新監督はシャビ・アロンソ氏に決定! ブンデス初の無敗優勝指揮官が古巣帰還
2025年5月25日(日)19時47分 サッカーキング
レヴァークーゼンで成功を収めたシャビ・アロンソ氏 [写真]=Getty Images
今シーズンのレアル・マドリードは、ラ・リーガでは宿敵のバルセロナにタイトルを譲り、チャンピオンズリーグ(CL)でも準々決勝でアーセナルに2戦合計1−5で敗れてベスト8敗退。コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)では決勝まで駒を進めたものの、延長戦までもつれ込んだバルセロナとの激闘を2−3で落としていた。
今季の主要タイトル無冠が決まったことを受けて、カルロ・アンチェロッティ監督は今シーズンをもってレアル・マドリードの指揮官から退任。もっとも、CBF(ブラジルサッカー連盟)はレアル・マドリードの公式発表より前の5月11日、アンチェロッティ監督がブラジル代表の新指揮官に就任することを明かしており、同監督の退任は既成事実となっていたが、レアル・マドリードは23日付けで同監督の退任を正式発表した。
そして、かねてより大手現地メディアによって報道されていた通り、レヴァークーゼンで成功を収めたシャビ・アロンソ監督が、後任の座に着くことが正式決定。就任に伴うプレゼンテーションと記者会見は、日本時間26日19時30分から行うことも同時に伝えられている。
シャビ・アロンソ監督は1981年11月25日生まれの現在43歳。現役時代にはレアル・ソシエダ、リヴァプール、レアル・マドリード、バイエルンなどで活躍し、スペイン代表としてもFIFAワールドカップ南アフリカ2010で優勝に貢献した。レアル・マドリードでは2009−10シーズンからおよそ5年間にわたってプレー。自身のクラブキャリアでは最多となる公式戦通算236試合に出場し、6ゴール31アシストをマーク。決勝は出場停止だったものの、2013−14シーズンにはクラブにとって12シーズンぶりだったCL制覇に貢献したほか、2011−12シーズンにはラ・リーガ優勝、2010−11、2013−14シーズンにはコパ・デル・レイ優勝を経験した。
2017年夏の現役引退後は指導者に転身。2018−19シーズンに古巣であるレアル・マドリードのカンテラ(育成組織)で1年間監督を務めた後、2019年夏にレアル・ソシエダBの監督に就任。2年目の2020−21シーズンに3部リーグ優勝を果たしたものの、3年目はラ・リーガ2部で20位に終わり、2022年夏に退任し、同年10月にレヴァークーゼンの監督に就任した。
自身にとってはトップチームで初の監督挑戦だったが、就任当時はブンデスリーガの自動降格圏に沈んでいたレヴァークーゼンを見事に立て直し、最終的にはブンデスリーガで6位に入っただけでなく、ヨーロッパリーグ(EL)でもベスト4へ進出。翌2023−24シーズンは28勝6分と無敗でシーズンを駆け抜け、クラブに初のマイスターシャーレをもたらした。自身の現役時代から続くバイエルンのブンデスリーガ連覇を「11」で止め、ブンデスリーガ史上初の無敗優勝を成し遂げただけでなく、DFBポカールでもクラブとして31年ぶりに頂点に立ち、国内2冠を達成。ELでは決勝でアタランタに0−3で敗れ、3冠は逃したものの、公式戦で敗れたのは同試合のみだった。
今季もレヴァークーゼンの指揮を継続したが、ブンデスリーガではバイエルンに“覇権奪還”を許すと、DFBポカールでは準決勝で3部のビーレフェルトに1−2で敗れ、チャンピオンズリーグ(CL)でもラウンド16でバイエルンに2戦合計0−5と完敗。今季は無冠で終えることが決まっており、ホーム最終戦直前の5月9日、2026年夏まで残っている契約を解除し、2024−25シーズンをもってクラブを離れることを発表していた。
なお、レアル・マドリードは6月14日から7月13日まで開催されるFIFAクラブワールドカップ2025に参戦するが、同大会はシャビ・アロンソ監督による新体制で臨むことが決まった。