大の里の父・知幸さん 「唯一無二」の口上に感激「もう言わないと思っていたのに。本当に親孝行な息子」
2025年5月28日(水)18時10分 スポーツ報知
伝達式に出席した母の中村朋子さんと父の知幸さん(カメラ・岡野 将大)
日本相撲協会は28日、東京・両国国技館で大相撲名古屋場所(7月13日初日・IGアリーナ)の番付編成会議と臨時理事会を開き、大の里(二所ノ関)の第75代横綱昇進を決めた。大の里は茨城・阿見町の二所ノ関部屋で昇進伝達式に臨み、「横綱の名を汚さぬよう稽古に精進し、唯一無二の横綱を目指します」と堂々と口上を述べた。
大の里の父・中村知幸さん(49)も二所ノ関部屋で息子の晴れ姿を見届けた。「唯一無二」は知幸さんが、周囲に息子を表現する際に用いてきたフレーズだ。「どの家族でも子供がいたら、この子は特別だと思う。それを当てはめる言葉が何かなと思っていた時に、ふっと落ちてきて発した言葉」と由来を語った。
大の里は大関昇進伝達式に続いて、口上で「唯一無二」と述べた。「うれしかったですよ。もう言わないと思っていたのに、また言ってくれた。本当に親孝行な息子ですね」と感激していた。
石川県出身では第54代横綱・輪島以来の最高位となる。「輪島さんは石川県を代表する偉大な存在。その人と肩を並べたのはすごいこと。これでま石川県の人に認められたかな。少しは石川県の皆さんに恩返しできたかな」と感慨。横綱の父になる心境を問われると「どんな気分ですかね。まだ実感はない」と苦笑し、「これからが大事。とにかくけがなく頑張ってほしい」と願った。