巨人ドラ1・石塚裕惺、スタメン知って「え! 1番!?」初回いきなり公式戦初安打…“長野の考え”参考に

2025年5月29日(木)5時50分 スポーツ報知

1回、先頭の石塚が中前安打を放ち笑顔を見せる(カメラ・宮崎 亮太)

◆イースタン・リーグ ロッテ0—8巨人(28日・ロッテ)

 巨人のドラフト1位・石塚裕惺内野手(19)が28日、公式戦初安打を含む2安打を放った。イースタン・ロッテ戦(ロッテ浦和)で「1番・遊撃」として公式戦で初スタメン。初回の第1打席でいきなり中前安打を放つと、2回1死一塁の第2打席では追い込まれながら右前打。初先発で初の複数安打と存在感を発揮した。

 詰まりながらも押し込んだ。初回の第1打席、カウント2—2の5球目。石塚は内角寄りのフォークを振り抜いた。バットを真っ二つに折られたが、打球は中前で弾んだ。公式戦5打席目にして初安打をマーク。「バットを折りながらでも塁に出られたのはよかった」。塁上で白い歯を見せ、控えめに喜んだ。

 2本目はすぐだった。2回1死一塁。「ランナー一塁だったので、狙っていました」。1—2と追い込まれながら外角直球を鋭くはじき返し右前へ。ルーキーに似合わない落ち着きぶりで、リードオフマンとしての役割を全うした。

 スタメンを知ったときは「え! 1番!?」。少年野球以来となる1番に目を丸くした。参考にしたのはチーム最年長・長野の考え方だ。「長野さんが1番を打っていた時は、凡打でも内容を意識していたと話していた」。チームミーティングでは、1巡目から点が取れないことを課題として挙げられていただけに「1番を任せてもらった。なんとか勢いをつけられるように」。明確な目的意識を持って打席に立ち、9試合ぶりとなる初回の得点につなげた。

 ロッテジュニア時代に訪れた経験もある球場に、プロ野球選手として帰ってきて記念の一打。そのボールは、試合後に家族に手渡した。3月に左手有鉤(ゆうこう)骨を骨折し出遅れたが、復帰後の道のりは順調。「また一から」。静かにうなずいたスター候補が、快音を響かせていく。(臼井 恭香)

スポーツ報知

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